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大谷翔平はイチローのシーズン最多盗塁を上回る!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平/手前はエデュアルド・ロドリゲス Sep 2, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月2日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、4回表に二盗、7回表に二盗と三盗を成功させ、シーズン盗塁を46とした。

 レギュラーシーズンが終わるまでに、あと4盗塁を積み上げると、50盗塁に達する。そして、デーブ・ロバーツ監督のシーズン最多を上回る。ロバーツは、2006年にサンディエゴ・パドレスで49盗塁を記録した。ちなみに、シーズン40盗塁以上は他に2度。2002~03年に、ドジャースで45盗塁と40盗塁だ。

 また、大谷は、日本人選手のシーズン最多盗塁を更新するかもしれない。こちらは、2001年にイチローが記録した56盗塁が最も多い。イチローのメジャーリーグ1年目だ。

 ドジャースは、9月2日が今シーズンの138試合目だった。2001年にシアトル・マリナーズが138試合を終えた時点で、イチローは46盗塁。現時点の大谷は、それと並んでいる。

 ドジャースのレギュラーシーズンは、あと24試合だ。大谷は、ドジャースの直近24試合、115試合目~138試合目に、14盗塁を記録している。

 一方、日本人選手のシーズン最多打点は、2005年に松井秀喜が記録した116打点だ。松井は、ニューヨーク・ヤンキースが138試合を終えた時点で、104打点を挙げていた。現時点の大谷は、98打点だ。

 大谷は、ドジャースの直近24試合で17打点なので、ここからの24試合がそれと同じ場合、98打点+17打点=115打点。19年前の松井には、1打点及ばない。

 シーズン116打点以上は、シーズン56盗塁以上よりも、ハードルが高そうだ。

 とはいえ、不可能ではない。少しスパンをずらすと、ドジャースの113試合目~136試合目は、24試合で19打点を挙げている。もっと打点が多い、24試合のスパン――連続するチームの24試合――もある。例えば、ドジャースの63試合目~86試合目は、24試合で26打点を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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