【札幌市豊平区】1億3000万年前の札幌はどうなっていたの?「札幌市博物館活動センター」でわかります
ちょっと札幌の生い立ちを知りたくなって、まだ行ったことがなかった、平岸にある「札幌市博物館活動センター」に行ってきました。さまざまな化石などが展示されている施設内で、一番私が気になったのが、札幌の1億3000万年前からの地史をまとめたプロジェクションマッピングやビデオ映像でした。
北海道の誕生!
地球の歴史って46億年前にさかのぼるんですね。小さなころに学校で習ったのでしょうけど、忘れていました。
地球の表面はいくつかの厚い岩板(プレート)で覆われていて、絶えずぶつかり合っています。2億年前には、今の北海道のあたりは一面の海でした。約1億4000万年前、東の北米プレートと西のユーラシアプレートが近づきはじめ、それぞれのプレートの上に島が生まれました。これを「オホーツク古陸」と「西方古陸」と呼んでいます。この2つの島はどんどん近づき約4000万年前には衝突してひとつの島になりました。
この2つの大陸プレートの衝突は活発な火山活動を生み、さらに南から迫る太平洋プレートと北米プレートの境界で生まれた千島弧が東から衝突。このような地殻活動により、島の中央部は隆起してプレートがめくれ上がり、ここに日高山脈が生まれたんだそうです。
札幌の誕生を知る!
札幌の誕生をさまざまな角度でわかりやすく教えてくれるのが、「札幌市博物館活動センター」です。札幌の自然の成り立ちを1億3000万年前までさかのぼり、現在の石狩低地帯に生息する生き物について楽しく学べる施設です。
入口を入ると、アンモナイトの化石がずら~り!
その流れで、7分ほどのプロジェクションマッピングの部屋へ。
別会場のビデオ映像もよかった!
80万年前は、札幌はまだできていなかった!海だった!
札幌に「カイギュウ」がいた!
突き当りの展示室へ。
中央には体長約7メートル「サッポロカイギュウ」の復元模型が展示されています。
2003年8月に、南区小金湯の豊平川河床から「サッポロカイギュウ」の化石の一部が発見されたというニュースを私も覚えています。当時小学6年生の棚橋愛子さんが見つけた化石が「カイギュウ」だったという話。カイギュウは哺乳類・海牛目で、現在のジュゴンやマナティーの仲間だそうです。
この発見は、かつて札幌に海が広がり、多くの海洋生物が生息していたことを物語る貴重な資料となっています。
820万年前の地層から発見された世界最古の大型海牛「サッポロカイギュウ」の化石と全身骨格復元模型がここにあるのです。
ほかにも、札幌の植物や昆虫などの標本や自然に関する書籍や図鑑、絵本を読むことができる図書コーナーもあります。
今日からは「学芸員は見た!札幌の絶滅危惧植物展」という企画展も始まっています(~2023年1月28日)。
ロマンがあふれていて、意外に大人もハマる施設ですよ!
<札幌市博物館活動センター>
*住所:札幌市豊平区平岸5条15丁目1-6
*TEL:011-374-5002
*開館時間:10:00~17:00
*休館日:日・月曜、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
*料金:無料
*公式ホームページはこちら。