梅雨末期は大雨と猛暑が隣り合わせ、どちらにも転ぶ可能性あり #専門家のまとめ
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7月に入り、日本付近では、これまで以上に大雨と猛暑に警戒が必要な季節となってきました。この大雨と猛暑をもたらすのは、日本の南からやってくる際立った暖湿流(暖かく湿った空気)で、この暖湿流により梅雨前線は活発化しますが、前線のわずかな位置や強度の違いにより、大雨と猛暑のどちらにも転ぶ可能性があります。
梅雨末期の今の時期は、まさに大雨と猛暑は隣り合わせの関係となります。
ココがポイント
▼梅雨前線の居座る所は大雨が続く、土砂災害などに厳重警戒
・福岡県や山口県にライン状の雨雲 午後も局地的に激しい雨 土砂災害などに警戒を(tenki.jp)
▼大雨の一方で、35度以上の猛暑にも警戒
・日本海側で激しい雷雨 土砂災害に警戒を 3日(水)は西日本や東海で厳しい暑さ(ウェザーマップ)
▼九州南部には太平洋高気圧が張り出す
・大雨のさなか、九州南部は梅雨明けの可能性も?(Yahoo!ニュースエキスパート 杉江勇次)
エキスパートの補足・見解
梅雨末期から盛夏期にかけて、南の海上から日本付近にやってくる暖湿流は、まさに熱帯の性質を持っていて、暖かな空気中の水蒸気が雨粒となって降れば、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨をもたらす一方、晴れれば体温を軽く上回るような危険な猛暑をもたらすことも多くなります。
大雨と猛暑に関連する梅雨前線の挙動は、コンピュータの計算でもなかなか正確に予報をするのが困難で、わずかな位置や盛衰の違いにより、雨が降る予報だったものが晴れて猛暑になってしまったり、晴れる予報だったものが土砂降りに見舞われたりすることもよく起こる季節です。
梅雨時は、1年の内でも最も予報精度が落ちやすい時期でもあります。このため、大雨と猛暑は、いつも隣り合わせの状態にあると思って、雨対策や暑さ対策を心がけていただきたいと思います。