【大分市】この瞬間を見逃すな!世代を超えて共感できる、まったく新しいショーが大分でスタート
老若男女問わず、全世代が楽しめる新感覚ライブショーが8月24日(土曜日)に幕を開けます。その名も《逆再生バラエティ この世のはじまり》。プロデュースするのは、大分県内外で活躍するDJミチコ(広瀬道子)さんです。ショーの中心的な役割を担う、オーケストラ担当の杉山達哉さんも含めて、お話をお伺いしてきました。
運命の巡り合わせで生まれたショー
本作が生まれるきっかけとなったのは、ミチコさんと杉山さんの出会いだったんだとか。
「大分には全国的にも珍しい芸術の専門的な学校、芸術文化短期大学があります。杉山さんをはじめとする大分の学生の素晴らしい才能を、もっと活かす機会をつくりたいと思ったんですよ」
そこでオーケストラをフィーチャーすることを念頭に置きながら、紛争や災害のニュースで暗くなりがちな昨今において「この世の終わりではなく、この世のはじまりをイメージできる楽しい劇をつくろう」と考えたと話してくれました。
脚本は、ライターやラジオパーソナリティとして、また俳優としても活躍するミチコさん自身が制作。昭和や令和など、時代をいったりきたりしながら話が進んでいくため、懐かしさもあれば新しさもあり、どの世代でも共感するひとときを過ごせるというのが本作の魅力です。
さらに驚くべきは、出演者の数がなんと40名にものぼるという点です。10代〜80代と幅広すぎる年代にもご注目。大分県内で活躍する俳優やダンサーはもちろん、東京で活動する方々も多く出演するというから、見どころは尽きません。
「この人が主演!」という肩書きはなく、杉山さんのオーケストラが奏でる曲に合わせてそれぞれの持ち味を活かした演出がなされる本作はまさに「バラエティーショー」。未来に思いを馳せる、貴重な体験ができそうです。
すでに次を期待してしまう?楽しみが尽きない企画
今回オーケストラをまとめる杉山さんは、以前《珈琲店F2》で《ジブリライブ》も行っていました。作曲だけでなく、さまざまな楽器の編曲も行う多才ぶりに、私も驚かされた記憶があります。しかし近いうちに大分を離れる予定らしく、「離れる前に表現の場をもっと増やしていく気はないんですか?」と聞くと、「僕だけがこの繋がりを独占しておくのはもったいない」と謙虚な答え。
「音楽を専門で学んでいるのだから、それをもっと活かす機会が日常にあるんだと、オケだけじゃない世界を、仲間たちに知って欲しいんです」
自らが培ってきた経験と人脈というバトンを、大分に根を張る仲間に渡していく。その意識の表れでもある本作は、きっと何らかの形で次に繋がっていくのでしょう。
また杉山さんは、今回のショーが「まるでオペラのようだ」と表現してくれました。出演者が日本各地から集まるため、なかなか全員合わせてのリハーサルはできないということですが「不安はないですね。楽しみしかない」とミチコさんのキラキラした瞳も印象的だったインタビューの時間。2人のワクワク顔が、本作の面白さをすでに表しているように感じられました。
チケットは好評につき完売だということですが、今後の動きにもぜひ注目したい企画です。