布を切るための実物大の設計図!型紙を使ってみよう 洋裁初心者のための基礎のまとめ4
洋服の絵を描いて形を確認したら型紙を用意しましょう
型紙というのは布の上において写すだけで洋服の部品が作れる実物大の設計図です。
型紙がなくても作れる服もありますが、立体的な凹凸のある洋服の場合型紙というものを使います。
実は服作りの中で一番難易度が高いのが、型紙を一から作る事です。
どうしてその形になるのか、どれくらいのゆとりが必要なのか。
そういう知識がないと作れません。
こんな風に段ボールロボットの展開図を想像すると分かりやすいかも。
実際人間の体は丸みを持った立体なのでそでや襟首を丸身にすると、型紙でよく見かける胴体の形になります。
型紙が適当だと、長さが合わずに縫うのに困ったり、完成した服を着たら食い込んだり動きができずに着られなかったりすることもあります
服を作る上で一番重要な部分なので、初心者の方はまずは洋裁の本か、市販の型紙を使うのが良いと思います。
・サイズはどう選べばいいの?
型紙はバストサイズ基準で作られているものが多いです。
いつも着ている服がMサイズだから~と型紙も同じサイズを選ぶと合わないことがあります。市販の服のサイズはブランドによって異なる場合があります。
また、ゆったりしたデザインが多いブランド、ぴったり目が多いブランドでは同じサイズでも着心地やシルエットが違います。
下着の有無でサイズが大きく変わる方もいます。
その服を着る時につける下着を付けた状態でバストサイズを測って、サイズ表を見て自分のサイズに近いものを選んでください。
-+- どんな型紙があるの? -+-
・縫い代がついていてカット済みの型紙
形通りに切り抜いてあって直接布の上に置いてすぐに写せる型紙です。
1点当たりの価格は高いです
価格の分型紙の方で自分のする手間を減らしてくれていると考えると価格の違いが分かりやすいと思います
・縫い代付きの部品が重なってない型紙
それぞれの型紙が重なっていないため写す必要がないため、印刷された紙を切ったらすぐ使える。
ただし大きいサイズの紙の印刷は高いので、1点当たりの価格は高め。
・縫い代はないが部品が重なっていない型紙
縫い代は布にかくと、布が動いてずれやすいので、型紙に付けたほうが写しやすくなります。
指定された長さで出来上がり線に対し、平行に線を引いて縫い代を付けてから切り出します。
1点当たりの価格は高め。
・複数の型紙の部品が重なった写して使う型紙
本の付録などに多い型紙です。
大きな紙に部品が収まるように重ねて印刷されているので、使いたいデザインの自分のサイズを探して写します。
型紙の上にハトロン紙を重ねて透けて見える線の上をなぞって写してください。
写す作業と写し取る用紙が必要ですが、作れる服が多いので切って使う型紙よりも1点当たりの価格は安いです。
・囲み製図
洋裁の本に図に描かれた数字を見て紙に定規で測りながら自分で書く型紙です。
難易度は小学校の図工レベルの図形なのでそんなにむずかしくありません。
本には複数デザインが載っているので1点当たりの価格は低いです。
・原型を使った製図
原型という自分サイズの型紙をもとに色んなデザインの型紙を作る方法です。
原型は本に書かれた通り自分で作ってもいいですし、販売された原型を使ってもよいです。
原型は同じサイズを作る場合は一度作れば何度も使えるので、毎回作り直す必要はありません。
紙に原型を写して、その原型の周りに、本に書かれた数値をもとに余裕を入れたり、細くしたりして使います。
本には数多くのデザインが載っているので1点当たりの価格は一番低いです。
どの型紙がおすすめなの?
洋裁を始めたばかりの場合、全てが初めてで順番を把握するだけで時間がかかるよね。
なので別の紙に写さずに使える型紙から始めるのがおすすめです。
価格が高い分、写す時間と悩む時間がかなり短縮されます。
洋裁教室で教えていて実際に確認していると
初心者の場合丈の長いワンピースだとすぐに使える型紙と、別の紙に写して使う型紙とでは3時間くらい差が出ます。
何度か服を作ったら型紙の扱いに慣れてきているので、写し取る型紙でも問題ないと思います。
さらに慣れてきたら製図をすると、作図の例がたくさん載っているので組み合わせてオリジナルデザインにしたり出来るようになったりしますよ。
【洋裁初心者のための基礎のまとめ】