妊活、不妊治療ですれ違わないためには?婚活の時点で取りたい3つの対策
■有村昆さん不倫疑惑で、不妊治療を乗り越えた妻を案じる声
先日、映画コメンテーターの有村昆さん(44歳)の不倫疑惑が話題となりました。
妻で元キャスターの丸岡いずみさんは有村さんの5つ年上で、2012年に40歳でご結婚。その後、不妊治療を経て、2度の流産も経験したのち、2018年に代理母出産で第1子が産まれたことでも話題になりました。
今回の報道で、苦難を乗り越えた丸岡さんを案じる声が上がっています。
発端となった写真週刊誌の発売以降、「不倫は未遂だった」「ほかにも女性関係があった」と言われますが、不倫の理由はご本人のみが知るところで、あくまでも夫婦間の話です。
一般的に、婚活現場では結婚後に価値観のズレやすれ違いが起こらないよう、妊活・不妊治療についてアドバイスをすることは少なくありません。そこで今回はその3つの対策を紹介します。
■妊活や不妊治療ですれ違わないための3か条
晩婚化による出産年齢の高齢化により、婚活現場で妊活について話したり、婚活と妊活を同時進行する人も多くなってきました。だからこそ注意したい点もあります。
①「妊活への姿勢」と「ブライダルチェック」でマッチング
結婚相談所では35歳以上でご成婚をする場合、2つの対策をしています。
・結婚相談所のプロフィールには「子どもが何人ほしい、ほしくない、どちらでもいい」を記載
・結婚前に「ブライダルチェック」を行う人も増えています。
ブライダルチェックとは、妊娠・出産に影響のある病気や疾患を調べる検診全般を指し、晩婚化が進む今こそ、結婚前に知っておきたい項目として改めて注目されています。
30代後半の女性で子どもがほしい場合、お見合い以降の会話で「子供がほしいか? できなかったら妊活をするのか? どれくらいの費用を上限とするのか?」を確認してから、ブライダルチェックを行ってマッチングや成婚へと進むと、考え方にずれが出にくくなります。
ただし、最初はお互いが妊活に同意していたとしても、いざ治療に入ってみると想像以上のお金がかかったり、負担が大きくて継続が難しかったり、さまざまな問題が生じることも視野に入れ、結婚後も柔軟な判断が必要です。
②「女性が若ければ必ず妊娠する」わけでもないことを心得る
女性が若ければ必ず妊娠できると思い込んでしまう方も多いのですが、注意が必要です。WHOによれば、不妊カップルの約半数において、男性側にも原因があるとされています。
今の時代、必ずしも結婚=出産ではないからこそ、男女ともに原因や可能性を把握しておきましょう。
どちらのせいということではなく、成婚後に「こんなはずじゃなかった」と価値観の違いが明らかになれば、破談や離婚になりかねない重要な問題だからです。
③「子どもを作ること」だけを目標にせず、夫婦で向き合う
「子どもを作ること」だけが夫婦目標となってしまうのも、離婚のリスクを高めます。
場合によっては、5年10年と続く妊活。お互い一人の人間として向き合い、「子どもを作るだけ」の相手になってしまわないようにすることが重要です。同じ趣味を持つ、会話の時間を持つという簡単なことでも構いません。
無事、念願の第一子が産まれ、大きな目標を達成すると、喜びとともに燃え尽きた気持ちになってしまう夫婦もいます。本来はそこから夫婦での長い長い子育てが始まっていくのですが、気持ちの面がついていかないケースも。
一方、妊活や不妊治療を経ても子どもができないかもしれないことも想定しておきましょう。治療の末、子どもをあきらめ、夫婦関係も悪化し、離婚に至ってしまったつらい事例もあります。
■10年の不妊治療で家庭内別居へ
バツイチ男性のAさんは、40歳で29歳の新妻と結婚相談所でご成婚されました。
その条件は、「子どもが欲しいので、若く健康で、ブライダルチェック済の方」……かなり赤裸々ですが、これは前回の結婚で前妻との間で授からず、離婚に至った過去があるからでした。
25歳前後で結婚され、10年間不妊治療をされました。マンションのローンに、不妊治療費用を1000万円以上使っており、妻は妊娠しやすくするためと仕事でストレスを抱えたくないという理由で退職し、金銭面もギリギリでした。
しかし、医師から「これ以上は難しい」と言われてしまい、ぽっかりと心に穴が開いてしまったそうです。「目標を失って、無気力になってしまった」とAさん。お互いの顔を見るとつらい治療を思い出すようになり、夫婦の会話もなくなり、家庭内別居状態に。1年過ごしたところで妻から「すべて終わりにしよう」と離婚を切り出された、ということでした。
苦労の末、離婚に至るのはつらいこと。それを防ぐためにも、子どもや出産に対する考え方を軸にマッチングをめざすことをお勧めます。
ぜひ夫婦で向き合って、幸せな家庭を継続していただきたいと願っています。