イチローがベンチ・コーチを務めた日、M'sコーチ陣の合計安打は30球団最多の6337本に
5月12日のダブルヘッダーで、イチローはシアトル・マリナーズのダグアウトに入った。娘の卒業式に出席するスコット・サービス監督がチームを離れ、ベンチ・コーチのマニー・アクタが監督代行に。これに伴い、イチローがベンチ・コーチとして起用された。
マリナーズの監督とコーチ6人(ベンチ、一塁、三塁、打撃、投手、ブルペン)は、メジャーリーグで合計3859本のヒットを打った。その内訳は、打撃コーチのエドガー・マルティネスが2247本、三塁コーチのスコット・ブロシャスが1001本、サービスが611本。アクタら4人は0本だ。アシスタント・コーチのジム・ブラウワーは投手ながら12本を打っているが、ここには含めていない。
この3859本は、30球団のコーチ陣のなかで5番目に多い。それが、サービスが抜けてイチローが入った5月12日は6337本に増え、マイアミ・マーリンズの5180本を上回った。これは、監督とコーチ6人のみならず、その他のコーチも含めた合計でも最多だと思われる。例えば、セントルイス・カーディナルスの場合、監督とコーチ6人に、アシスタント打撃コーチのビル・ミラー(1229本)とアシスタント・コーチのウィリー・マギー(2254本)を加えると6133本になるが、それでも、イチローがベンチ・コーチを務めた日のマリナーズには及ばない。
一方、イチローが加わったことで、マリナーズのコーチ陣は、合計盗塁も109から615へ増えたが、こちらは最多とはならなかった。アトランタ・ブレーブスは、一塁コーチのエリック・ヤングが465盗塁、ベンチ・コーチのウォルト・ワイスが96盗塁、打撃コーチのケビン・サイツァーが80盗塁、三塁コーチのロン・ワシントンが28盗塁。それらを合わせると、669盗塁となる。
ちなみに、コーチ陣の合計本塁打は、901本のサンディエゴ・パドレスが群を抜く。その95%近くは、ベンチ・コーチのマーク・マグワイア(583本)と打撃コーチのマット・ステアーズ(265本)が占める。次いで多いのがマーリンズ(616本)で、マリナーズ(513本)は3番目。マリナーズは5月12日に567本としたが、順位は変わらなかった。