防水iPhone7を早速、風呂に浸けてみた
9月16日に発売となるアップル「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」を1週間、使ってみた。
早速、試してみたかったのが、今回から対応となる防水性能だ。
スマホの防水性能は、すでに国内メーカーだけでなく、サムスン「Galaxy」なども採用済みだ。決して、目新しい性能ではないが、人気のiPhoneが対応したとなると、やはり、その実力が気になるものだ。
そもそも、スマホの防水性能は、風呂に入る習慣のある日本で人気の機能と言われている。海外ではシャワーで済ませることが多く、わざわざ短い時間にスマホを使いたいとは思わないからだ。
日本ではケータイ時代から「風呂で使いたい」「トイレに落として壊してしまった」というユーザーの声が強く、メーカーがこぞって防水性能を強化してきた歴史がある。そのため、防水性能は「ガラケー」を代表する機能と言えた。
しかし、日本メーカーであるソニーがXperiaで防水性能を取り入れ、グローバルで展開。そこにサムスンが「Galaxy」でも防水性能を採用したことで、世界的にもメジャーな機能となった。アップルとしても、他社には負けられないとして、ようやく防水性能を採用したというわけだ。
防水性能を実現するには、本体内部に水が侵入しないようにゴムで覆ったりする必要があり、どうしても本体サイズが大きくなりがちだ。しかし、アップルでは、ヘッドフォン端子をなくすことで、前モデルと同じデザイン、サイズ感で防水性能を実現した。
アップルでは「IP67」の基準をクリアしているという。これは防塵性能は6級、防水性能は7級を意味している。防塵性能6級は「粉塵が内部に侵入しない」、防水性能7級は「一定の水圧で一定時間(30分間)水中に漬けても有害な影響がない」という基準となる。
■iPhone 7を浴槽にダイブ
実際にiPhone 7、iPhone 7 Plusと一緒に風呂に入ってみた。
強めのシャワーをかけても全く問題ないし、そのまま風呂にダイブさせても何ら壊れることはなかった。いままでのiPhoneでは一瞬で壊れてしまったが、iPhone 7、iPhone 7 Plusであれば安心して風呂に入れる。
ただ、シャワーを浴びせると水滴に反応し、画面が勝手に操作されてしまう。また、画面に水滴が着いていると、指での操作が反応しないこともあるので注意が必要だ。とはいえ、風呂にゆっくり浸かりながらiPhoneで音楽を聴けたり、Youtubeが見られるというのは相当、魅力といえそうだ。ただし、スピーカー部に水滴がついていると音がこもって聞こえてしまう。なるべくスピーカー部には水をつけないようにするか、ついてしまったら本体を振って水滴を除くようにしよう。
水につけてしまった場合、充電する際にはよく本体を乾かしてから行わないと壊れてしまうので気をつけたい。
また石鹸水や海水などにつけるのもNGだ。水道水であれば問題ないが、それ以外だと本体内に侵入し、壊れる原因にもなってしまう。
とはいえ、iPhoneが防水対応になったことで、活用できる場所が増えたのはとても嬉しいことだ。「iPhoneが手放せない」という人は、ぜひともiPhone 7、iPhone 7 Plusの購入を検討するといいだろう。