Yahoo!ニュース

100メートル平泳ぎS14、山口尚秀が世界記録を更新!

佐々木延江国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表
山口尚秀(四国ガス)、100メートル平泳ぎ 写真・PARAPHOTO/秋冨哲生

パラ水泳の日本代表を選考する「2023日本パラ水泳春季チャレンジレース」男子100メートル平泳ぎS14で、山口尚秀(四国ガス)が自身の記録を0.99秒更新する1分02秒75で新たな世界記録を樹立した。同時に、7月マンチェスター(イギリス)で開催される2023WPS世界選手権への出場を決めた。

男子100メートル平泳ぎS14を終えた山口尚秀 写真・PARAPHOTO/秋冨哲生
男子100メートル平泳ぎS14を終えた山口尚秀 写真・PARAPHOTO/秋冨哲生

「2秒台を出し一歩次のレベルにいけたと実感した。合宿で泳ぎのビデオをみて細かい動作、全体的なフォームの改善を行いました。水面から上半身を上げる時、頭を上げるというより首をグーンと伸ばすというのを意識しています。キックは下半身に力を入れすぎず程よい力加減で浮かせ余力を残し、ストロークとキック全体に力がいくよう意識してきました」競技を終えた山口は、感想とともに、このレースに向けての取り組みがあったことを話した。

河合純一日本パラ水泳連盟会長から表彰を受ける山口尚秀
河合純一日本パラ水泳連盟会長から表彰を受ける山口尚秀

「この1年で海外の選手も仕上がってきている。自分は世界記録保持者だが、できることは何か考える必要がある。もっている力を最大限に発揮し、こんなパラスポーツの見え方があると発信したい」と語った。

何度も世界記録を塗りかえてきた山口。今回はフォーム改善の過程が結果につながる泳ぎができたようだ。「100メートルは難しい。力を出しすぎると後半ばててしまい動作がうまくいかなくなることもある」とつねにある課題についても口にした。

(写真取材・PARAPHOTO/秋冨哲生)

国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表

パラスポーツを伝えるファンのメディア「パラフォト」(国際障害者スポーツ写真連絡協議会)代表。2000年シドニー大会から夏・冬のパラリンピックをNPOメディアのチームで取材。パラアスリートの感性や現地観戦・交流によるインスピレーションでパラスポーツの街づくりが進むことを願っている。

佐々木延江の最近の記事