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NY金3日:アジア現物買い消化で、若干戻り売り優勢に

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

COMEX金4月限 前日比3.80ドル安

始値 1,206.10ドル

高値 1,214.40ドル

安値 1,194.60ドル

終値 1,204.40ドル

特に決め手となる材料は見当たらず、ポジション調整中心の小動きとなる中、小幅続落した。

旧正月明けの中国現物買いに一服感が広がる中、アジアタイムには一時1,194.60ドルまで急落する場面もみられた。特に目立った材料はなかったが、上値の重さを背景に仕掛け的な売りが広がったことで、1,200ドルの節目を割り込む展開になった。ただ、そこから一段と売り込むような動きはみられず、欧米タイムは総じて1,205ドル前後での取引になっている。株式相場が反落したことが下値サポート要因になるが、ドル相場に目立った動きがなかったこともあり、金相場を買い進むまでの動きには至らなかった。本日は特に注目度の高い経済指標などの発表もなく、明確な方向性を打ち出せていない。

米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測は後退しているが、利上げの方向性そのものには変化がないとの見方が、引き続き金相場の上値を圧迫する見通し。今週は4日にADP、6日に米労働省の雇用統計発表が控えており、ここで前月に続いて強めの数値が出てくると、FRBに対する利上げプレッシャーが改めて強まる見通し。

アジア現物買いに一服感が広がる中、引き続き1,200ドルの節目割れを打診する展開がメインシナリオになる。米指標の大幅悪化、金融当局者のタカ派発言といった動きが限定されれば、ドルやCRB商品指数などに対する割高感を是正する形で、ダウントレンドが維持される可能性が高い。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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