グリーンオンしていた球に他人の打った球が当たってグリーンの外に行ってしまった…この時ボールは戻せる?
「自分が先にグリーンオンさせていた球が、その後に同伴者が打ったショットに当たってグリーンの外に出てしまった…」なかなか起こり得ないこんな出来事が、男子ゴルフの欧州ツアー、ジェネシス・スコティッシュオープンで現実に起こった。
8番パー4の第2打、残り158ヤードからオーバーグが放ったボールが、同伴競技者のコリン・モリカワのボールに直接当たり、2つのボールは反対方向にグリーンから飛び出す形となった。以下がその詳細を捉えた映像だ。
上記のPGA TOUR Japanの説明にもある通り、このような場合のルールはゴルフ規則では以下のように定義されている。
【規則9.6 | 外的影響が拾い上げた、動かした球】
外的影響(ストロークプレーの別のプレーヤーや別の球を含む)がプレーヤーの止まっている球を拾い上げたり、動かしたことが「分かっている、または事実上確実」な場合、罰なしにその球を元の箇所にリプレースしなければならない。(分からない場合は推定しなければならない)
つまり先にグリーンオンさせていたプレイヤーは、この場合元にあった位置(あったと思われる位置)に無罰で戻すことができるのだ。
しかし後からショットを打ってボールを当ててしまった側に関しては、最終的にボールが止まった地点から次打を行わなければならない。
コリン・モリカワのボールが無ければグリーンオンしていたと思われるだけに、オーバーグにとっては不運な結果となってしまった。
ぜひこの機会に正しいルールを覚えてほしい。
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