Yahoo!ニュース

Amazonプライムデー攻略:必須ツール3選 #Keepa #さくらチェッカー もう1つの強力な呪文

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典:Amazon

KNNポール神田です。

Amazon『 prime day 』が2024年7月16日火曜日〜17日水曜日に開催される。それに伴い、すでに『先行セール』が7月11日(木曜日)からスタートした。
つまり、もう『セール』そのものは開始していると考えてよい。『prime day』と『先行セール』の違いは、特にないので、気になる製品は、『先行セール』で早めに買ってしまって問題はない。

また、開催期間に『ポイントキャンペーン』にエントリーし、合計10,000円(税込)以上注文すると、Amazonポイント(期間限定ポイント)が最大15%(最大10,000ポイント)還元されるが、期間限定のポイントなのでそのポイントは、期間内に使い切ることが重要だ。

…ということで買う気マンマンな状態だが、本当にその価格が割安なのかどうかを調べておくことが重要だ。セールの前に値上げしておいて、そこから◯◯%ダウンという製品も多いからだ。


■『Keepa』をインストールすると、価格の傾向が一目瞭然!

プライムセール直前に値上げして値下げしているような製品が一目瞭然!となるChrome 拡張機能。
もはや、この機能拡張なしで、Amazonで製品を購入するというのは無謀といってもよいだろう。

この数ヶ月での価格の推移がわかるので、本当にセールで安くなっているかどうかが可視化されてわかる。ちなみに下記の有名ヘッドフォンは、6月になってから値上げして、この直前に価格が安くなっている…。
このようなパターンが多いので、現在の価格だけで安くなったと喜んでしまってはいけない。

出典:Keepa
出典:Keepa

Keepa amazon price tracker  Chrome 拡張機能

https://chromewebstore.google.com/detail/keepa-amazon-price-tracke/neebplgakaahbhdphmkckjjcegoiijjo

■本当にそのamazonのレビュー信用できますか?『さくらチェッカー』

amazonの製品のレビューを見ると、最高にポイントの高いレビューが多い。アイコンがなかったり、製品にまったく関係のないレビューもあったりする。
そんなときに役立つのが『さくらチェッカー』だ。
レビューの『さくら野郎』の特徴を分析しており、警鐘をならしてくれるのだ。

中華製品などのとてつもない良い評価のレビューを見事に暴いてくれます。USB関連の製品、メモリー関連でのチェックは必須だ!

出典:さくらチェッカー
出典:さくらチェッカー

さくらチェッカー こちらでamazonのURLをいれて確認すると、『さくら野郎によって汚染されたレビュー』の危険度がわかる。

https://sakura-checker.jp/


Chrome 拡張機能 もあるので、Chromeブラウザですぐに確認できる。
https://chromewebstore.google.com/detail/sakura-check-linker/dmelpckhjikcpmppkcnjmjmedhjpjmce?hl=ja

■Amazonの呪文『&emi=AN1VRQENFRJN5』でAmazon直販商品だけに絞れるウラ技


Amazon直販だけの商品にしぼり込めるコピペ呪文のワードが
『 &emi=AN1VRQENFRJN5 』だ。

これは、Amazonの『マーケットプレイス』商品を除外して、Amazon直販の商品だけをピックアップしてくれるコピーペーストで使う『呪文』というか『おまじない』だ。ただ、『マーケットプレイス』とも比較しながら使うことが重要だ。

Amazonのビジネスモデルが『マーケットプレイス』を重要視しているからこんな呪文が必要となった。その経緯はこちらの記事に。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/66f01c533676069a3ce5bd90be943999815cda8a

■Amazonで本を買う前に近くの図書館で借りられるかが確認できる『その本図書館にあります』

出典:『その本図書館にあります』設定画面
出典:『その本図書館にあります』設定画面

その本図書館にあります』 Chrome 拡張機能

https://chromewebstore.google.com/detail/%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%9C%AC%E3%80%81%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82/ldidobiipljjgfaglokcehmiljadanle?hl=ja

今回のセールとはあまり関係がないが、書籍を購入する前に、自分の家の近所の『図書館』にその書籍が存在しているかどうかをチェックできるのが、この『その本図書館にあります』だ。

すぐに必要でない本は、自分の近所の図書館を登録しておき、図書館にあるかないかを調べてから購入しても遅くはない。

■『地球上で最もお客様を大切にする企業』Amazonのありかたは?

Amazonは、社是として、『地球上で最もお客様を大切にする企業』と謳っているが、『セール』の度に、ユーザーがこのような『拡張機能』をブラウザに装備してまで望むというのは、本来の姿ではないように思う。

商品価格の推移がわかるようにし、ユーザーのレビューの整理、直販とリセール、マーケットプレイスを明確に区別し、本を買う、借りる、売るなどのスタイルを選べるようにしてほしい。

Amazonの最高の顧客の体験の紙ナプキンのサイクルを今一度振り返ってみるべきだろう。

出典:Amazon
出典:Amazon

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

神田敏晶の最近の記事