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出掛ける前からジャズ気分:“胸騒ぎの腰つき”なギターを見逃すな!~Pavlo来日公演

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

8月30日(金) 1st 開場 17:00/開演 18:30 2nd 開場 20:00/開演 21:00

8月31日(土)・9月1日(日) 1st 開場 16:00/開演 17:00 2nd 開場 18:30/開演 20:00

会場:丸ノ内COTTONCLUB(コットンクラブ)

出演:Pavlo(ギター)、George Vasilakos(ブズーキ)、Randy Rodrigues(ベース)、Gino Mirizio(パーカッション)

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Pavlo『I Feel Love Again』ジャケット写真
Pavlo『I Feel Love Again』ジャケット写真

ヤニーやジプシー・キングスを彷彿とさせ、フラメンコ、サルサの要素も取り入れた独自のジャンル「メディタレニアン・ギター」を確立したユニークなカナダ出身のギタリスト、パヴロを中心とする4人組インストゥルメンタル・バンドが遂に日本にやってくる。「自分が愛することに打ち込む勇気をもちなさい。そうすれば必ず上手くいくよ。」とギリシャ出身の父の名言を信じた彼は、 1998年自身でレーベルを立上げ、誰もが上手くいかないだろうと思われた音楽界にインディペンデント・アーティストとして飛び込み、大成功を遂げた。これまで9枚のアルバムをリリースし、年に150以上の公演を世界中で行い、哀愁漂うプレイに男気溢れたエネルギッシュなパフォーマンスが評価され、欧米をはじめ韓国にいたるまでチケットはソールドアウトで聴衆を熱狂させたという。知らず知らずのうちに彼の世界に惹きこまれ、手拍子の合奏に加わることになるであろうショーマン・シップを持つ男のステージに参加しないことにはこの夏は終わらない。

出典:Pavlo|COTTONCLUB

“胸騒ぎの腰つき”なギターを見逃すな!~Pavlo来日公演

Pavlo(パヴロ)の衝撃的なライヴ・パフォーマンスをボクが目撃したのは2012年11月。カナダ・インディペンデント・ミュージック協会が開催したショーケース・コンサートでのことでした。

濃い顔立ちの男性4人組がステージに登場すると、その場の空気が一変したのをいまも忘れられません。

「カナダなのに地中海?」

「ギターとブズーキとベースとパーカッション?」

「シルクロードを通り越して南米まで行っちゃった?」

ーーと、頭のなかは疑問符だらけなのに、身体は自然に動いちゃう幽体離脱状態(とくに“腰”)。

Pavloのメケメケなギター・サウンド、知らないと絶対に損だと断言しちゃうぞ(笑)。

♪PAVLO : COTTON CLUB JAPAN 2013 trailer

♪Pavlo "Midnight Dance"

♪Pavlo- Cafe Kastoria

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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