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NY原油30日:前日の買い戻しは続かず、期近安・期先高

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

NYMEX原油9月限 前日比0.27ドル安

始値 48.83ドル

高値 49.36ドル

安値 48.34ドル

終値 48.52ドル

米原油在庫の減少を受けての買いは続かず、反落した。需給緩和状態が維持されていることに加えて、為替がドル高気味に推移する中、戻り売り優勢の展開に。ただ、期先限月は小反発するなど明確な方向性を打ち出すには至っていない。

需給面では、特に目新しい進展はみられない。前日は米原油在庫が予想外の減少となったことがポジティブ材料と評価されたが、既にドライブシーズンの終了時期に差し掛かる中、在庫逼迫リスクを警戒する向きは殆どいない。ただ、7月は月間で10ドルを超える急落となっていることもあり、自律反発的な動きがやや下値をサポートしている。

前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて為替相場がドル高方向に振れる中、ドル建て原油相場を取り巻く環境は厳しい。需給緩和状態を解消する見通しも立たず、なお下振れリスクを想定しておく必要があろう。需給リバランスの動きは遅れがちな一方、季節要因から今後は需要の下振れも警戒され、今後も価格水準を切り下げる必要性が高いと考えている。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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