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プロとアマにある16.5度の差 インパクトで腰部の回転が先行するゴルフスイングの仕方とは

野洲明ゴルフ活動家

プロゴルファーの平均が36度で一般ゴルファーの平均が19.5度。アメリカの「GOLF TEC(ゴルフテック)」が公開している、インパクト時の腰部が回転している角度だ。

一般ゴルファーはプロゴルファーよりも腰部が16.5度回らずにインパクトしているということ。一般ゴルファーはプロゴルファーに比べて下半身リードでダウンスイングしていないということだ。

プロゴルファーの方を理想とすれば、一般ゴルファーは‟もっと腰を回した方が良い”となるが、その意識には注意も必要だ。

下半身リード

腰部の回転が上半身の動きをリードする流れは、基準のイメージとして採用するべきものだが、切り返しで、むやみ腰部を早いタイミングで回せば良いというものではない。

インパクトでは上半身よりも腰部の回転が先行
インパクトでは上半身よりも腰部の回転が先行

切り返しで、自然な流れで腰部の回転を先行させるには、バックスイングの仕方もポイントになる。例えば、バックスイングで腰や頭が右(右打ちの場合)に流れてしまっては、ダウンスイングで腰部の回転を先行させにくくなる。

左足への圧

バックスイングからダウンスイングへの切り返しでは、タイミングよく適度に左足に体重を乗せる必要がある。

これを可能にするには、バックスイングで適度に左足に圧を残しておく必要がある。(右打ちの場合)「バックスイングで完全に右足の体重を乗せこんで、切り返し以降左足に体重を乗せこむ」というイメージは、実はとても難しい運動パターン。

バックスイングからトップでは、体や体重を、右に揺らすようなことはせずに、むしろ体を左にずらすような力を使いながら、左足への圧を残しておきたい。

そうすることで、左足の地面反力を自然な流れで使いながら腰部が先行したダウンスイングを実行しやすくなる。

テークバックからバクスイングでは適度に左足に圧を残す
テークバックからバクスイングでは適度に左足に圧を残す

回っているのは胸椎と股関節

腰は実は回らない。腰椎の可動域は解剖学上5~10度。柔軟性が高い人でも、大きくは回らない。

腰部が回っているように見えるゴルフスイングは、実は回っているのは胸椎と股関節。腰の上と下の部位が回っているのだ。

解剖学上、腰はあまり回らない
解剖学上、腰はあまり回らない

ダウンスイングで腰部の回転を先行させるには、胸椎と股関節の柔軟性が必要不可欠。同部位の柔軟性が不足しているにも関わらず、多くのプロゴルファーに見られるような腰部の回転が先行するスイングをしようとすると、腰を痛める可能性がある。

まずは、自身の体の各部位の柔軟性を把握した上で、イメージするべき腰部の回転度合いや、イメージするべきスイングを見つけていきたい。

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ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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