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2月1日(木)の宮城県は暴風のおそれ 受験生は交通機関への影響に注意を

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
あす1日正午の雪と風の予想(提供:ウェザーマップ)

きょう1月31日(水)の宮城県は、まるで春が来たかのように穏やかに晴れましたが、あす1日(木)は一転して強い風が吹き荒れる見込みです。特に受験生の皆さんは交通機関への影響にご注意ください。

暴風の原因は爆弾低気圧

今朝9時の実況天気図(ウェザーマップ提供のものを筆者加工)
今朝9時の実況天気図(ウェザーマップ提供のものを筆者加工)

きょう宮城県は晴れた一方で、北海道の西には低気圧がありました。きょう午前9時の時点では中心気圧は1020hPaでしたが、あす朝9時には994hPaまで発達する見込みです。24時間で20hPa以上気圧が下がるものを「爆弾低気圧」と呼び、今回の低気圧はまさに爆弾低気圧と言える発達をしそうです。

あす9時の予想天気図 低気圧が急発達する見込み(ウェザーマップ提供のものを筆者加工)
あす9時の予想天気図 低気圧が急発達する見込み(ウェザーマップ提供のものを筆者加工)

この爆弾低気圧と大陸の高気圧との間で等圧線の間隔が非常に狭くなり、宮城県においては西風が強く吹き荒れるようになる見込みです。特に昼前後は瞬間的に25~30m/sと、風に向かって歩けない程の暴風になるおそれがあります。

あす正午の風の予想 宮城県内では風に向かって歩けないほどの暴風のおそれ(提供:ウェザーマップ)
あす正午の風の予想 宮城県内では風に向かって歩けないほどの暴風のおそれ(提供:ウェザーマップ)

この風によってJRなどの交通機関にも影響が出る可能性があります。あす1日は私立高校の入学試験が行われますので、受験生の皆さんは最新の交通情報にもご注意ください。

風とともに季節は冬へ

低気圧が発達するエネルギー源は南北の寒暖差です。今回、低気圧が急発達するということはそれだけ寒暖差が大きいということを意味します。

あす9時の予想天気図と上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
あす9時の予想天気図と上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

きょうの宮城県内は低気圧の南側に入っていたので日中は12度前後まで上がり、3月下旬から4月上旬並みの陽気になっていました。

仙台のあすの気温の推移 午後は気温が急降下する見込み(提供:ウェザーマップ)
仙台のあすの気温の推移 午後は気温が急降下する見込み(提供:ウェザーマップ)

ただあす午後は西風とともに気温が急降下します。夜には氷点下まで気温の下がる所も多い見込みです。きょうの春のような日差しの暖かさから一転、冬本来の寒さが戻ってくるでしょう。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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