トルコの軍事メーカー、爆弾投下型ドローン「BOYGA」開発・デモ動画公開
ウクライナ紛争ではもっぱら小型民生品ドローンに爆弾を搭載して投下
トルコの軍事企業のSTMが上空から地上の標的に爆弾を投下するドローン「BOYGA」を開発して、デモ動画も公開していた。具体的な商用開始時期や価格は公開されていない。
爆弾を搭載したドローンが地上の標的を探知したら爆弾を投下するタイプの攻撃ドローンは、現在のウクライナ紛争でも多く使用されている。トルコの軍事企業STMが開発した「BOYGA」は既存の攻撃ドローンだが、ウクライナ軍やロシア軍は現在、小型の民生品ドローンに爆弾を調達してきて、それら小型ドローンに爆弾を搭載して投下して攻撃している。またウクライナ軍では「R18」というウクライナ軍が開発した上空から爆弾を投下させる攻撃ドローンをロシア軍の攻撃に使用している。
「BOYGA」がウクライナ紛争に投入されるかどうかも明らかにされていない。だが、ウクライナ軍では安価な中国製の小型民生品ドローンを大量に購入して爆弾を搭載している使用している。「BOYGA」は破壊力はあるが、このような軍事ドローンは上空で検知されるとすぐに迎撃されて破壊されてしまう。そのためコストが安いドローンを大量に調達して、爆弾を搭載して使用した方がコストパフォーマンスが高い。そのような小型民生品ドローンに爆弾を搭載して投下するタイプのドローンに代わって「BOYGA」を導入するかどうかの決め手の1つは調達コストだろう。
▼STM社が開発した軍事ドローン「BOYGA」