梅雨最終盤 大雨の舞台は北上して東北地方へ
7月も中旬になり梅雨は終盤。今週は各地で“梅雨末期の大雨”に見舞われています。9日(日)には九州北部で、きのう12日(水)夜からきょう13日(木)は北陸や山陰で、梅雨前線による発達した雨雲がかかり大雨となりました。
大雨のエリアがジワジワ北上してきています。あさって15日(土)~16日(日)はさらに北上し、東北北部の日本海側で大雨になるおそれがあります。
季節が進んで梅雨前線さらに北上
昨夜、北陸などで大雨になったのは梅雨前線が一旦南に下がったためで、きょう東北地方では青空が広がりました。ただあす以降はまた梅雨前線が北上してきます。
この梅雨前線を北へと持ち上げるのが夏の太平洋高気圧です。これに覆われるようになるため九州など西日本では晴れる日が多くなる見込みで、もしかしたら気象庁から梅雨明けの発表もあるかもしれません。
一方で持ち上げられた梅雨前線は東北地方周辺にかかり続けるようになる見込みです。北陸~東北はこの先も曇りや雨の日が多く、特に15日~16日は梅雨前線に沿って大量の水蒸気が送り込まれるようになるため東北北部で大雨になるおそれがあります。
秋田県や青森県では発達した雨雲が長時間かかり続ける見込みで、24時間で200mm~300mmという大雨になる予想です。先日の九州の大雨に比べると数字そのものは小さくなりますが、普段から大雨の多い九州と、大雨の少ない東北地方とでは雨への耐性が異なります。がけ崩れなどの土砂災害や川の増水などに十分ご注意ください。
東北地方の梅雨明けは…?
梅雨前線を東北北部に持ち上げるくらい強まる太平洋高気圧ですが、19日(水)頃からは急速に南に退いていく見込みです。
さらに今月下旬からは、梅雨のもう一人の主役であるオホーツク海高気圧が現れるようになる見込みで「日本列島一気に梅雨明け!」とはいかなさそうです。
きょう気象庁が発表した1か月予報では、東北地方の向こう1か月の降水量は「平年並みか多い」予想となっています。まだしばらくは梅雨のゴールが見通せない状況となっていますので、小まめに天気予報を確認し、大雨のおそれがある際は注意をするようにしてください。