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まだ間に合う!連休に癒やされたい「東京周辺の日帰り温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

9月の三連休も明日で終わり。少しずつではあるが暑さが和らいできて、温泉が恋しい季節が近づきつつある。三連休の最後の休みは、遠出はできないけれど、日帰りで入浴できる近場の温泉に出かけてはいかがだろうか。

そこで今回は、温泉の質が高い、東京周辺の日帰り温泉を5カ所紹介する。

秋川渓谷温泉・瀬音の湯(東京都あきる野市)

あきる野市の渓谷にある日帰り温泉。東京とは思えない緑豊かな環境にある。内湯は硫化水素の匂いを放つアルカリ性単純温泉がかけ流し。pH10を超える強アルカリ性は貴重だ。露天風呂は循環しているが、緑に囲まれた眺望が良い。都会の喧騒から離れて静かな時間を過ごすにはぴったりだ。

秋の秋川渓谷
秋の秋川渓谷

前野原温泉・さやの湯処(東京都板橋区)

板橋区の市街地にあるスーパー銭湯。都内にありながらも、露天にはうぐいす色に濁った源泉がかけ流しにされる湯船もある。塩分濃度の高い源泉で、しばらく入浴していると、汗が噴きだすほど体が温まる。庭園を見ながら食べられる食事処は蕎麦などのメニューが人気で、都会にいることを忘れてしまいそうになる。

熊谷天然温泉・花湯スパリゾート(埼玉県熊谷市)

埼玉県熊谷市にある日帰り温泉。都心からは電車で約90分。非日常感を得るにはちょうどいい距離だ。いわゆるスーパー銭湯だが、源泉かけ流しの檜風呂には、わずかに黄色をおびた透明湯がかけ流し。体感の泉温は38度くらいのぬる湯。わずかに硫化水素の香りも漂う湯は、地中の植物成分が溶け込んだモール泉の特徴を備える本格派だ。夏場でも快適に入浴できる源泉で、館内は休み処や食事処も充実し、ゆっくり過ごせる。

濃溝温泉・千寿の湯(千葉県君津市)

千葉県は温泉にあまり恵まれておらず、源泉かけ流しの施設は少ない中にあって、君津市にある濃溝温泉は貴重な存在。男女別に小さな内湯がひとつだけだが、わずかに黄色をおびた透明湯がゆるゆるとかけ流されている。まるで「ジブリの世界」のようと有名になった「濃溝の滝」はすぐ近く。アクアラインを利用すれば、十分に日帰り圏内である。ついでに千葉の海の幸を味わのも良し。

南足柄温泉・おんりーゆー(神奈川県南足柄市)

「モダン湯治おんりーゆー」は、神奈川県の南足柄市にある日帰り入浴もできる温泉施設。地理的には箱根や熱海などの人気温泉地に向かう手前にあるので注目されにくいが、逆に観光地ではないので穴場といえる。いちばんの魅力は、雑木林に囲まれた野趣あふれる露天風呂。やさしい肌触りの湯と合わせて、ちょっとした秘湯感を味わえる。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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