【秋田県大仙市】花火の街で愛される昭和99年の中華そば!大曲丸の内町『繫昌軒 本店』とは?
創業は昭和10年代!大曲の繁華街にあるレジェンド店へGO!
その歴史は小さな屋台から始まった。
大曲の繁華街・丸の内エリアに、一軒の中華そば専門店がある。そう、長きに渡り地元で愛され続ける名店『繫昌軒 本店』だ。その歴史は深く、創業は昭和10年代。当初は屋台営業で、終戦後にここ大曲丸の内に店舗を構えたという。
秋晴れの大曲に映える、老舗の暖簾。さっそく『繫昌軒 本店』の扉を開けると、ご常連が中華そばを啜る小気味良い音が聞こえてきた。店内に宿るノスタルジックな雰囲気と、カラフルで親切なメニューの説明書き。そんな地元のレジェンド店で、今日は極上の一杯に舌鼓といこう。
品書き
- 中華そば:並640円/大790円
- チャーシューメン:並800円/大950円
- 味玉チャーシューメン:並930円/大1,080円
- 肉そば:並800円/大950円
- えび天中華そば:並900円/大1,050円
- 冷やしラーメン:並900円/大1,050円
- ぶたバラ丼:240円
- ハーフカレーライス:240円
定番の中華そばのほか、揚げたての天ぷらが豪快に鎮座するえび天中華そばや、山形発祥の冷やしラーメンなど、多彩なメニューが顔を揃える『繫昌軒 本店』。サイドメニューのぶたバラ丼やハーフカレーライスも気になるところ。
そんな中、今回私がチョイスしたのは味玉チャーシューメン。昭和スタイルの中華そばに、味玉や2種類のチャーシューをトッピングした豪華版だ。
大曲の老舗で啜る昭和の味!『繫昌軒 本店』の時をかける中華そばとは?
さあ、注目の味玉チャーシューメンが到着だ。透き通るスープからチラ見えする中細麺と、その上に整列するウマそうなダブルチャーシュー。秋田県南の中華そばには欠かせないお麩の姿も見える。
おお、なるほど。魚介の旨味が効いたスープは馴染み深いザ・中華そばの味わい。なんだけど、見た目に比べてやや塩気がありパンチ力を感じる。透明感のあるビジュアルの中に秘められた芯の強さ。これが歴史を重ねた『繫昌軒 本店』の味だ。
そして、もうひとつ特筆すべきはこの2種類のチャーシューだろう。出汁が効いたスープの上にはガツンと味が染みた豚バラと、ミシっとした食感でクラシックな味わいのダブルチャーシューが並ぶ。奥に見えるチャーシューの周りが桃色なのは、食紅を使っているため。このスタイルは昭和当時の中華そばによく見られたという。
それぞれ味わいの異なるチャーシューを交互に食らいつつ、喉ごしの良い中細麺を啜る。そして隙を見て、スープの旨味を吸収したお麩をツルっと。味が染みた自家製の味玉や、食べごたえ抜群の長い穂先メンマの仕事ぶりも素晴らしい。後半戦は無料トッピングの天かすを使って、こってり感を追加するのもアリだ。
創業から80年以上の歴史を数える『繫昌軒 本店』。店内には創業当時の写真や営業許可証なども掲示されており、屋台営業だった当時の空気に触れることができる。
また、昭和42年に本店から「のれん分け」をして、現在の大仙市若竹町に店を構えた『繫昌軒 支店』も、同様に地元で人気を博している。『本店』とはメニューの構成が異なるため、こちらも要チェックだ。
令和に出会った、昭和99年の中華そば。変わりゆく時代の中で、変わらず愛され続ける味が、そこにはある。
【店舗情報】
繁昌軒 本店
住所:秋田県大仙市大曲丸の内町6-22
営業時間:11時~19時(ラストオーダー)※品切れの場合は、通常よりも早く閉店の場合あり
電話番号:0187-62-0310
定休日:火曜日