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どこから片づけていいか分からない人へ

堀祐子賃貸団地暮らしの整理収納アドバイザー
団地の押し入れ

片づけの講座やレッスンで悩みを伺うと、「どこから片づけていいか分からない」「何から始めていいか分からない」というお返事をよく頂きます。確かに整理収納アドバイザーになる前の私も、押し入れがモノでいっぱいで布団を収めることができず、どうすればいいか分からず悩んでいました。

悩んでいた頃の押し入れ
悩んでいた頃の押し入れ

よく聞くのは「賞味期限があって判断のしやすい冷蔵庫の中から」、「使っていないモノが多く収まっている場所から」、「収納スペースが確保できる大きな収納から」、「衣類から」などですが、正直私はどこからやってもいいし、人や状況にもよるし、これが正解!というのはないと思っています。(つい思い出に浸って手が止まりがちな手紙や写真などの思い出品は、後回しにした方が無難です…)

おすすめの場所

6年前の書斎の押し入れ…
6年前の書斎の押し入れ…

それでもどこから手を付けていいか分からない方にあえて私がアドバイスするなら、成果や効果が出やすいよく使う場所から。なぜなら、よく使う場所はよく目にする場所でもあり、見るたび使うたびに嬉しさや達成感を味わうことができるから。そして一緒に暮らす家族にも気付いてもらいやすく、褒めてもらいやすい。よく使う場所で「できた、やった!」という嬉しさや小さな成功体験を得ることは、次へのステップややる気にも繋がります。

最初に取り掛かった場所

1つ前の団地
1つ前の団地

整理収納アドバイザーになって、私が最初に片づけたのはダイニングテーブルでした。目に付きやすく、家族全員が使うテーブルなら、片づけた効果を実感しやすいと思ったからです。寝る前に使ったモノを元の場所に戻し、拭いてから寝るクセを付けると、翌朝すっきりしたテーブルでスムーズに家族と朝食をとることができます。朝から片づけたりイライラしたりすることがなく、なぜ今までそうしなかったんだろうかと思う程でした。その次にキッチン、そして布団を収めたかった押し入れの順で進めました。

実家の片づけ
実家の片づけ

ちなみに、実家で母と最初に片づけたのはキッチンでした。次にクローゼット、そして洗面台、脱衣場というように、両親がよく使う場所から。義実家では電話台の文具から始め、帰省の度に衣類、食器棚、倉庫と拡げていきました。

私がこれまで650時間以上行ってきたお客さまとのお片づけサポートでは、キッチンから始められる方が最も多く、次いで子ども部屋や衣類に取り組む方が多かったです。

まとめ

片づけに取り掛かる順番に正解はありません。どこから片づけていいか迷ったら、私はよく使っている場所から始めることをおすすめします。ダイニングテーブルや洗面台の上、子どものランドセル置き場など、どこからでも構いません。まずは1箇所からチャレンジして、次の一歩に繋げてみてくださいね。

賃貸団地暮らしの整理収納アドバイザー

築56年3DKの社宅で4人暮らし。古くても狭くても心地よく!をモットーに、片づけで理想の暮らしを叶えるコツやおすすめを発信中。子育て世代のお片づけ講座や講演会、整理収納サポート、執筆、書籍掲載[主婦の友社]など。元高校教員、転勤族の妻。