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【逮捕されそうになった話】ウソでしょ!?泥棒の嫌疑が晴れた瞬間、警察がとった驚きの態度とは?

前回までのあらすじ

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自分のことを自転車泥棒だと疑う警察に、今までの経緯をようやく説明できた作者。警察がその確認作業を行う間、不安に押しつぶされそうになってへたれ込んでしまうが…!?

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最初から読みたいぞ!という方はコチラの第一話からどうぞ!

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こんにちは、ニシムラマコジです。前回友人から勇気をもらってなんとか盗難自転車の事情を警察に話すことに成功するも、不安に襲われ倒れそうになった僕。ひょっとしたらこのまま誤解が解けずに逮捕されるかもしれない。そんなことを考え、震えながら警察の確認を待っていました。そして…待つこと数分。車の中で無線を使い、どこかに確認をしていた警察の男性が僕のもとに戻ってきました。すると…彼は無表情のままこう言い放ったのです。

「確認できたからもう帰っていいよ。」

え!?呆然とする僕をよそに、警察はあっさりそう言い、そのまま何も言わずにそそくさと帰って行きました。

「ちょっと待てよ!散々ビビらせておいて、謝罪もなしか!」

僕は思わずこう叫びました。もちろん心の中でです。当然恐ろしい国家権力に立ち向かえるだけのガッツもない僕は、ただヘラヘラしながら男たちの背中を見送ったのでした。

こうして僕は勝ちました。何もしてないけれど、とにかく勝ったのです。そう思ったら、体中から力が抜けました。やばかった。危うく自分の出した盗難届で逮捕されるところでした。世界広しといえど、こんなマヌケな男は僕ぐらいのものでしょう。そう思ったらなんだか誇らしい気がしました。

この勝利は、なんと言っても帰らずにそばにいてくれた友人のおかげです。彼がいなかったら、心細さに1秒でお漏らししていたかもしません。本当にありがとう。またも心の中でつぶやきながら、僕は、騒動の元になったボロボロの自転車にまたがり、ヘロヘロになりながら家路に着いたのでした。

以上が僕が高校生の時に経験した「逮捕されそうになった話」の全貌です。要約すると、「警察の情報伝達ミスにより、僕が自転車泥棒の犯人だと疑われた」といった単純な話ですが、高校生の僕にとっては非常に恐ろしい経験でした。警察の威圧的な態度には、冗談ではなく本気でお漏らししそうでしたし、疑いが晴れた後、申し訳なさそうな顔一つせずに引き上げた警察の振る舞いには、憤りより恐怖を感じました。普段から犯罪者と相対している方々ですから、自然とそんな態度になってしまったのでしょうが、だからと言って有罪だと確定するまでは「罪を犯していない人」として扱わなきゃいけないわけですから、もう少し穏やかにした方がいいんじゃないかな~、と思いました。まあもう30年近く前の話ですし、時代が変わった今は、ああいった威圧的な感じの人はほとんどいないかもしれませんけどね。

とは言え警察が怖い存在なのは今も昔も変わらないと思いますので、読者の皆さんは、くれぐれも警察のご厄介にならないようご注意ください。そして、ひょっとしたら軽い気持ちで自転車盗んじゃった、なんて人もいるかもしれませんが…盗まれた本人は自転車を失うだけでなく、僕みたいなひどいストレスを受ける人も結構いるんじゃないかと思うので、そういうことまで考えて、仮に鍵がかかってない自転車があったとしても、絶対に盗んだりしないでくださいね!以上、自転車を盗まれた男の悲痛な叫びでした。何卒よろしくお願いいたします…!!

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■現在や過去に起こった出来事を必死に思い出して発表しています。

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ギャグ漫画家ニシムラマコジです!子育て漫画の他、エッセイ漫画や4コマ漫画等、様々なジャンルの漫画を公開中!公式サイト「ニシムラマコジの栄冠はバカに輝く」では、フォアミセス(秋田書店)にて連載していた「おとーちゃんはへこたれまくり」の電子書籍の販売や、変な漫画の無料公開、LINEスタンプの販売等、色々やってます!見てね!

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