すべてのワイン初心者に伝えたい。クリスマスに飲みたい、マニア厳選の甘口ワイン。
※お酒は20歳になってから
クリスマスくらい、ワインを楽しみたい
ワインを普段飲まないという方も、クリスマスくらいはワインを楽しんでみたいものです。とはいえ、ワインを飲みなれない方にとって、ワインは渋くて苦いものというイメージがあるかもしれません。どうすればいいでしょうか?
甘口ワイン銘柄を選びたい
まず、ワイン初心者にありがちな誤解として「ワインは辛口しかない」とお考えではないでしょうか。しかし実際はそんなことはありません。甘さのレベルもさまざまですが、筆者がおすすめしたいのは、ほどよい甘口ではなく「しっかり甘口」のワインを楽しんでみることです。チーズやデザート、ケーキなどと一緒に楽しむと幸せな気持ちになれます。
「デザートワイン」で探してみよう
ワインショップで尋ねる際や、ネットで探す際にも、キーワードとなるのは「デザートワイン」という単語です。これらはデザートとともに、もしくはデザートの代わりに楽しむワインで、シロップのように甘いのが特徴です。
ワインショップやネットで選ぶ「ガチ」銘柄
ここからは、ワインショップやネットで選ぶ、極上の甘口ワインをご紹介します。ごく少量しか作られないワインもあるため、ワインショップの店頭で必ず見つかるわけではない点にご注意ください。
マリヌーストローワイン
ハーフボトル(375ml)で6,000円~7,000円の高級ワインです。収穫したブドウを藁の上で干し、水分を飛ばすことで糖度を上げるという「ストローワイン」と呼ばれる製法を用いています。よく聞く「貴腐ワイン」とは異なるものです。
デザートワインの銘醸地であるフランス・ソーテルヌのデザートワインは、後味まで濃厚なのに対して、マリヌーストローワインは後味がクリアで重すぎないのが特徴です。リンゴ、アプリコット、黄桃など、フルーツをかき集めたような香りが立ち込める素晴らしいワインです。
ドンナフガータ ベンリエ
イタリア、シチリアの著名銘柄で、ハーフボトル(375ml)で6,000円~7,000円の高級ワインです。ブドウ品種ジビッポ(アレキサンドリア・マスカットの別名)100%で作られており、ブドウを陰干しで糖度を高める「パッシート」という製法を使用しています。「貴腐ワイン」とはまた異なる魅力があります。
アプリコット、チョコ、レーズン、桃、オレンジなど柑橘類を思わせる複雑な香りが立ち込める素晴らしい銘柄。甘さもしっかりしているので、チョコやスイーツにも負けません。ティラミスなど、イタリアのスイーツとも相性抜群です。
ヴァンドコンスタンス
かのナポレオンが死の間際に欲したとされるワインで、店舗や販売先にもよりますが、500mlで15,000円前後の超高級ワインです。ヴィンテージが古いものは2万円に達するほか、都心ではたまに「リカーマウンテン」等の大型店で偶然見かけることもあります。
専用箱と特徴的な形のボトルに入っています。遅摘みのブドウを用いることで、糖度を上げるという手法をとっています。凝縮感と酸味が絶妙に調和した味わい。贈り物にも使える、一度は飲んでみたい銘柄です。
カルディのラインナップから選ぶ
もっと手軽に楽しむなら、カルディ甘口ワインもおすすめです。千円台~2千円くらいまで購入でき、ラインナップも豊富。カジュアルに楽しむなら以下の銘柄がおすすめです。
カルディの甘口①「ミスケラモスカテルトゥリス」
「酒精強化ワイン」と呼ばれるもので、ワインに少量のブランデーなどを足して作られます。シロップやアプリコットジャムのような甘さが特徴。この銘柄は、SNSで「バズッた」ワインの一つで人気。ウーロン茶で割ったりすると、ピーチウーロンのような味わいになると評判。アルコール度数は15%とやや高めです。
カルディの甘口②「リッターツァホニーゴルトシャッツベーレンアウスレーゼ」
※現在ボトルがなで肩のタイプになっています
ドイツのデザートワイン。こちらは蜜入りリンゴのようなシャープな酸味が感じられ、やや上品な味わいに仕上がっています。
カルディの甘口③「ミケーレキアルロ モスカートダスティ」
ここまで挙げた銘柄は「しっかり甘い」味わいのワインなので、少し軽口のワインもご紹介します。軽やかな甘口ワインで、アルコール度数が6%前後で非常に飲みやすいです。微炭酸がさわやかで、マスカットとピーチを思わせる風味が特徴です。
迷ったらデザートワイン
ワインは作る本数が限られているため、必ずしも店頭で見つかるとは限りません。これらの銘柄はあくまでの一例で、ワインショップで聞く際は、以下のポイントを伝えるとよいでしょう。
・初心者でも楽しめる「デザートワイン」
・作ってる産地(国)にこだわりはない点
・予算は●●円
こうした情報を伝えることで、店員さんの提案の幅がグッと広がり、自分にあったワインが見つけやすくなります。