”高価な釣竿は折れない”は間違い?高級釣竿が釣り人にもたらすメリットとは?
先日、実家に帰るとテレビで釣り番組が流れていました。
テレビをつけっぱなしで勝手に流れていたみたいですが、そのときに出演している釣りプロの方が使っている竿の値段が紹介されました。
そしてその価格に母親が驚き…
「竿1本10万円!?」
「魚釣るだけやのに?」
「なんでそんなすんの?」
「絶対折れへんとか?」
「大物しか掛かりませんとか?」
という感じで、魚釣りに興味がない母親なりにその竿が高価な理由を言っていました。
たしかに、釣りをしない人からすると釣竿1本が10万円するのは驚きであり、その理由に「絶対折れへんとか?」という”竿=折れる”でも高級な竿は折れないという考えになるのは想像ができます。
そして、釣具店でも店員さんとお客様のやりとりで、「高い方が折れにくいですか?」なんてやり取りも見たことがあります。
そこで今回は、”高価な釣竿は折れない”という認識は、実は少し間違っていて、なおかつ高価な竿を買うことで釣り人が得れるメリットをご紹介します。
”高級な釣竿は折れない”は間違い?
まず、”高級な竿は折れない”という認識は間違いです。
どれだけ高価な竿でも、基本的な使い方を間違えれば簡単に折れることがありますし、誤って竿をどこかにぶつけたなどの衝撃を与えるとあっけなく破損したり折れたりします。
素材や作り方によって”折れにくい”という竿はありますが、”高価な竿だから折れない”だから少々荒く扱っても大丈夫や、”高価な竿なのに折れるのはおかしい”自分は悪くないという考えは完全な間違いとなります。
どれだけ高価な竿でも、基本的な扱い方や注意するべき点を抑えつつ、適切に使う必要があります。
竿が折れる主な理由
・竿を無理な角度で曲げた
・キャスト時やアワせるときに糸が竿先に絡まっていた
・竿本体に何かしらの衝撃があった
などなど
高級な釣竿でも、折れるときは折れる。
では、わざわざ高いお金を出して高価な釣竿を買うメリットは何なのか。
ここでは、高価な釣竿を買うメリットを5つご紹介します。
高級釣竿が釣り人にもたらすメリットとは?
①軽さ
まず、今の時代の高価な釣竿は軽さが追及されています。
主に糸を通すガイドであったり、竿本体の素材によって竿の重量が変わりますが、高価な竿は惜しみなく軽くて良い素材のパーツを使っています。
そのため、価格も高くなりがち。
ただ、軽い竿は扱いやすさや振り抜きの良さはもちろん、長時間釣りをしていても疲れないなど釣り人にとって大きなメリットがあります。
②感度
続いて、高価な竿は感度の良さが違います。
とくにアジング・メバリング・エギングなど、小さなアタリを取らないといけない釣りに使われる竿はその感度の違いが大きく現れます。
この感度の良さも素材によって変わったり、竿の軽さによっても変わってきます。
竿を軽くして魚のアタリがよりわかりやすい素材を使うからこそ、価格も上がってしまうという感じです。
③剛性さ
次に変わってくるのが剛性さです。
これは折れにくいという面の剛性さだけではなく、魚が掛かったときにどれだけ竿の力だけで魚を浮かせることができるかという剛性さも含まれています。
おもに高価な竿ほど高弾性なカーボンが使われており、竿の反発力だけで魚を浮かせることができます。
たまに「竿を立てているだけで魚が勝手に上がってくるよ!」という言葉を釣り番組などで聞きますが、まさにこの竿の剛性さがすごいよということです。
大物が掛かっても竿の剛性さのおかげで釣り人が主導権を握って魚と戦えるというメリットがあります。
④リセールの良さ
高価な竿は手放すときにもそのメリットを感じることができます。
例えば、10年前に高価なロッドを買ったけど、そろそろ買い換えたいと思ったとき、中古釣具店に持っていくと新しい竿を買うときの十分なお助けになるくらいの価格で売れることがあります。
有名なメーカーの有名な竿であればなおさら…。
実際に私の友人で「高価な竿を買っても、売ったときに十分戻ってくるから高価な竿しか買わない」という人もいるくらいです。
⑤所有感
最後にやはり”所有感”です。
D社のハイエンドモデルを持っている
そして、それで大好きな釣りをしている
という感じで、もはや魚が釣れなくても自分が愛する釣竿で釣り場に立っていること自体で幸せを感じる人も多くいます。
釣り道具は釣り人にとってただの道具ではなく、それ以上のモノであることは間違いありません。
最終的に高級な釣竿は本当に必要なのか?
今回は、高級釣竿が釣り人にもたらすメリットのお話をしました。
もちろん高級な釣竿なので、釣り人にとって大きなメリットがあるのは間違いありませんが、最終的に”本当に高級な釣竿は必要なのか?”といった疑問が出ると思います。
おそらく、その答えに正解はなく、自分自身が本当に必要なだけの釣竿を買うのが良いと思います。
ぜひ、釣竿を買うときの参考として、軽さ・感度・剛性さなどを見てみてください。