ソーシャルディスタンスは「柵から5m」JRA、新潟競馬で有観客競馬再開へ【#コロナとどう暮らす】
注)2020年8月8日、JRAは新型コロナウイルスが感染拡大傾向であることから、下記の方針を取りやめ、2020年9月6日まで無観客競馬を続けることを表明した。
この記事は2020年7月31日に書いたもので、結果的に実現はされなかったが記録として残しておく。
約半年続いた無観客競馬、ようやく観客入場再開への動き
JRAは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2月29日以降の競馬開催では観客を入れずに行う"無観客競馬"を続けてきた。あれから丸5カ月、条件付きとはいえお客さんを入れた競馬が行われる方針が打ち出され、"有観客競馬"実施への第一歩を踏み出したと言える。
30日に明らかになったのは、8月15日から始まる新潟競馬について。新潟県内在住者で事前に指定席を購入した人に限るが、競馬場へ入場させる方針となった。
「もちろん、最新の新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑みながら、状況が変わる可能性はあります」(JRA)
とのことだが、まずは嬉しい一報だ。
新潟競馬場が選ばれた理由は「大半のお客様が公共交通機関を使わず来場するから」
同時期にJRAでは新潟競馬のほかに札幌競馬、小倉競馬が開催されているが、こちらは無観客競馬を続行する。あえて、新潟競馬だけが有観客競馬を試みた背景には、新潟競馬場への来場方法が影響していた。
「新潟競馬場はもともと大半のお客様が公共の交通機関ではなく、車で来場されるのが特徴です。したがって、新型コロナウイルス感染拡大のリスクが他の競馬場より低いという観点から選ばれました。」(JRA)
「柵から5m」という新しいソーシャルディスタンス
来場者には検温、マスク着用を義務付け、体温が37.5度を超える人は入場させない、等の一般的な措置が行われる。その他、JRA独自の感染防止対策も施される。具体的にはパドックやウイナーズサークルなどには馬や騎手とのあいだに柵が設けられているが、この柵から約5mまでは制限区域とするそうだ。
「指定席も距離をあけての販売となります。競馬はもともと指定席をお持ちのお客様でもパドックやコースといった場所へ動いて観戦するのが他の競技とは違った特徴でしょう。」(JRA)
柵から5mという新しいソーシャルディスタンスを守れば、写真撮影も楽しめる。来場された方は久しぶりの観戦を存分に楽しんで欲しい。
■新潟競馬場開設50周年記念 メモリアルムービー
アルコールの販売は中止、全レースの無料放送は9月6日まで継続を発表
一部売店、飲食店の営業も再開する。ただし、アルコールの販売は中止される。また、新潟競馬場への交通手段に路線バスもあるが、JRAがこの開催において臨時のバスを出すかどうかは「調整中」(JRA)とのことだった。
新潟県在住者以外はまだまだJRAの競馬観戦はおあずけの日々が続く。JRAの全レース無料放送も9月6日まで継続されるので、STAYHOMEで競馬を楽しむ日々はまだまだ続くが、いつか存分に楽しめる日を焦らずに待とう。