【佐賀県 唐津市】唐津やきもん祭り始まりました。自分だけの唐津焼と人情に巡り合えるチャンス!
唐津やきもんまつりが始まりました!毎年この時期に行われる唐津やきもん祭りは、唐津焼作家の新作の展覧会、町なかでの展示販売、唐津焼と料理店のコラボレーションなど、唐津焼をまるごと楽しめる7日間。初日はあいにくの雨でしたが、2日目は快晴。開催2日目の唐津やきもん祭りの様子を、呉服町商店街から刀町周辺を中心にご紹介します!
呉服町商店街中心部に総合案内所開設
呉服町商店街の唐津ちょこバルさん前に総合案内所が設けられています。こちらでマップやパンフレットなどをもらえます。商店街は多くのお客さんで賑わっていました。
「器の山瀬」は新進気鋭作家の作品にも出会えるオープンな雰囲気の店
4月に開店したばかりの器の山瀬さん。常設の唐津焼のほか、新進気鋭の作家の作品も展示。
こちらは常設もされている唐津市厳木町の王天家窯・福田 和祐さんの作品。酒器や花瓶などたくさんの種類の作品が展示販売されています。鯨が愛らしい!
器だけでない面白い作品も!唐津市相知町の工房ルスト Lustige studio・城 ひろとさんの作品。駆け出しの若い作家さんです。ペンギンにカラス、タコもいれば、不思議な生き物もいて、お客さんも「かわいい~」と声をあげていました。
陶磁器ギャラリー「久吽堂(きゅううんどう)」は唐津焼以外の陶磁器や骨董も楽しめるスタイリッシュなギャラリー
久吽堂(きゅううんどう)さんは、普段は唐津焼以外の陶磁器や骨董を扱われているギャラリー。東京・銀座などでサロンや飲食店を経営されている矢部慎太郎さんが唐津にオープンされました。この期間は、岐阜県の美濃を代表する加藤 亮太郎さんと村上 雄一さんという2人の陶芸家さんに唐津に来ていただいて作品を展示されています。慎太郎さんごのみの美濃×唐津の融合をお楽しみください。
古民家をリノベーションした「義経の館」。女流作家の作品展示とミクロの世界が楽しめる
120年以上の古民家をオーナーさんが3年間かけて手仕事でリノベーションされた義経の館。昔ながらの造りを活かしてあるので、建物自体も見ごたえがあります。
一階では三藤窯の三藤 るいさんと弟弟子・明賀 亘さんとの二人展を開催中。数少ない女流作家・三藤さんの柔らかくも凛とした作品を、趣あるゆったりとした空間で楽しむことができます。
義経の館の二階では2つのミクロの世界を楽しめる作品展とイベントが実施中。
神奈川県のミクロ工芸・豆本作家の石井 岳城(いしい がくじょう)さんが初・来唐!石井さんは、筆ペンで米1粒に5551文字を書くことに成功され、ギネスに登録された方だそうです。米粒絵や彫金などが展示・販売されています。私の肉眼では・・・見えませんでした・・作品を横に置いてある拡大レンズで覗いてみてください。よく見ると作品に字や絵がびっしり書いてあり、その緻密さには驚くばかりです。今回、唐津の上場米を使ったお守り米に一分間でお客さんの名前、生年月日を書くイベントを実演中です(有料)
もうお一方は、「念図(なまず)」の名で、唐津を拠点に活動するボールペン画家・田中裕也さん。繊細で緻密なタッチのボールペン画にため息が。
作業中の田中さんの作品を撮らせていただきました。力強く豊かな表現に脱帽です。開催期間中は似顔絵アートを描いていただけます。(有料)
石井さんと田中さんの共同制作アートも展示中。こちらのお二人のイベントについてのお問い合わせは株式会社MUU様まで(TEL:080-2735-3473)
呉服町を抜けて刀町へ。「やきもん」も「はきもん」も楽しんで
呉服町を抜け、刀町でも素敵な唐津焼がご覧いただけますよ。
鏡山の麓で伝統的な唐津焼を守り続ける鏡山窯・井上 公之さんが旧・三井理美材店舗(刀町1522-3)で作陶展を開催中です。井上さんのお人柄がにじみ出るような温かいデザインの茶器や花器、普段使いやプレゼントにも喜ばれそうなカップや湯呑などが並びます。四角い厚みのあるお皿も個性的でおしゃれ。ベーシックなものと新しいもの、どちらにも出会えます。
そしてこちらは「やきもん」ならぬ「唐津はきもん祭り」でおもてなしの刀町の池田屋呉服店さん。これからの季節にぴったりの下駄と草履の誂え、新作浴衣と半巾帯の誂えをしていただけます。下駄も草履も涼しげで台も鼻緒のデザインもいろいろあるのですね。履き心地も良さそうです。もちろん着付けもしてくださいますよ。いつも着物を素敵に着こなしている店主ご夫婦が出迎えてくれます。やきもん祭りを着物で巡るのも素敵。ぜひお立ち寄りくださいね!
唐津やきもん祭りは5月7日まで実施中。お気に入りの唐津焼だけでなく、人情溢れる人たちに出会えるチャンス!作家さんがいらっしゃることもあるので、作り手さんとの交流も楽しめる特別な期間。ぜひ会場に足をお運びください!