【沼津市】「ぬまづの宝100選」高得点スポット「ダルマ夕日」撮影に挑戦
水平線に沈む夕日がちょうど達磨(だるま)のような形に見える「ダルマ夕日」が、沼津の海岸線でも観測できる時期になりました。
「だるま夕日」は蜃気楼(しんきろう)の一種によって見られる現象です。その発生には例えば次のような条件が必要とされています。
1.気温と海面温度の差があること
2.空気が澄んで水平線がくっきりと見えること
3.波が穏やかであること
沼津から見える海は駿河湾に面しており、水平線が見える範囲は限られています。しかし、条件が整えば1月20日頃まで「ダルマ夕日」を観測するチャンスがあります。
2024年大晦日の撮影記録
こちらの写真は2024年の大晦日に撮影したものです。この日は水平線上に雲があり、太陽が水面に沈む様子を直接見ることはできませんでした。肉眼では雲がないように見えても、カメラを通して雲の存在に気づくことは珍しくありません。また、この日は冷たい風が強く、太陽が沈むまでの時間がいつもより長く感じられました。
2025年元日の撮影記録
一方、2025年元日には条件が整い、見事な「ダルマ夕日」が観測されました。前日の強風は収まり、空気は澄んで初日の出も美しく見られました。日中も雲が少なく、夕方には絶好の観測条件となりました。水平線の上にはわずかな雲がありますが、2025年元日の特別な「ダルマ夕日」になりました。
沼津の「ダルマ夕日」とぬまづの宝100選
沼津市の海岸線から見える「ダルマ夕日」は、自然の美しさを象徴するものとして、「ぬまづの宝100選」にも選ばれています。この「ぬまづの宝100選」は、2011年9月に市民の投票で選定され、2023年7月の沼津市制100周年を機に改選されています。
さらに「ぬまづの宝100選学会」という取り組みも行われています。この取り組みでは、選出された100の宝に難易度と1〜10点の得点が設定されています。対象の場所で写真を撮り、沼津市役所広報課に送ると、得点の合計に応じた4種類の会員証がプレゼントされます。「ダルマ夕日」は最も難易度が高く、10点が設定されています。
「ダルマ夕日」を撮影するコツ
「ダルマ夕日」をだるまさんの形で撮影するには、スマートフォンよりも望遠レンズ付きのカメラが適しています。さらに、明るさの調節(露出補正)が可能なカメラを使用すると、より美しい写真が撮れます。撮影の際は、明るさを少し暗めに(マイナス補正)設定するのがポイントです。また太陽を直接見続けることは、眼に大きな負担をかけてしまうので注意してください。
まとめ
撮影チャンスが特に限られる沼津の「ダルマ夕日」は、観測の難しさゆえに感動もひとしおです。特に「ぬまづの宝100選」の中でも高得点が獲得できるスポットとして、特別な存在でもあります。天候が安定した日には、ぜひ沼津の海岸線を訪れてみてください。自然が織りなす貴重な瞬間に出会えるかもしれません。
記事中の写真を撮影した場所(江川樋門付近)
静岡県沼津市我入道江川
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