【沼津市】全国に誇る挑戦! 高尾山古墳保存と都市計画の共存を学ぶシンポジウム開催
高尾山古墳の価値と都市計画の新たな挑戦:シンポジウムで語られる地域の未来
2025年1月13日(月・祝)、沼津市の市民文化センター小ホールにて、「国史跡指定記念シンポジウム〜高尾山古墳の保存と沼津南一色線の挑戦〜」が開催されます。このイベントでは、文化財保存と都市計画をどのように両立させていくのか、その意義が深掘りされます。
発掘から国史跡へ:高尾山古墳の物語
高尾山古墳は、都市計画道路の建設計画に伴い発見されました。調査の結果、この古墳は東日本で最古級であり、古墳時代初期における最大級の規模を持つことが判明しています。沼津市では高尾山古墳の保存と都市計画を一体的な空間を整備することになり、デザインコンペまで行われました。また文化遺産としての重要性も認められ、2024年10月11日には国史跡に指定されています。
シンポジウムの見どころ
今回のシンポジウムでは、高尾山古墳整備委員会の滝沢誠委員長と、沼津南一色線デザイン監理委員会の福井恒明氏を講師に迎えます。両者は、それぞれの立場から文化財保護と都市計画の調和を目指す取り組みについて語ります。
シンポジウム運営に携わる沼津市教育委員会事務局の主任学芸員を務める木村聡さんは、このイベントの意義を次のように説明します。
「高尾山古墳の歴史的価値はもちろんですが、今回のテーマは“共存”です。文化遺産を守りながら都市計画を進めるという試みは、全国的に見ても非常に挑戦的なものです。特に、地元の方々に、この取り組みを知っていただきたいと考えています」。
また、木村さんは沼津市の魅力についてもこう語ります。
「沼津は多くの遺跡が発掘されているだけでなく、旧石器時代から途切れることなく発掘されているのも特徴の一つです。私は就職をきっかけに沼津で暮らすようになりましたが、この仕事をしていて、沼津は昔から今までずっと人々にとって住みやすい、魅力的な場所であり続けているのだと感じています」。
シンポジウムは申し込み不要・参加無料で、当日先着500名が参加可能です。令和6年度に実施された連続講座では、遠方からも多くの参加者が訪れました。今回のシンポジウムも注目されるイベントとなりそうです。
また、シンポジウムと同時にパネル展「スルガの古墳紀行」が市民文化センター展示室で開催されます。展示期間は、シンポジウム開催日から1月24日(金)までを予定しています。
【国史跡指定記念シンポジウム ~高尾山古墳の保存と沼津南一色線の挑戦~】
と き 2025年1月13日(月・祝)13時~16時30分
ところ 市民文化センター小ホール(当日先着 500名)
※申し込み不要/参加無料
【国史跡指定記念パネル展 スルガの古墳紀行】
と き 2025年1月13日(月・祝)~24日(金)9時~17時
(初日は 10時 30分から、最終日は15 時まで)
ところ 市民文化センター展示室