【八王子市】食用油をリサイクル。燃料や石鹸に生まれ変わるよう、八王子市が回収ボックスを設置しています
みなさんは調理に使った古い油をどうしていますか?
市販の油凝固剤で固めたり、新聞紙を牛乳パックに詰めて吸わせたり。昔は油こし器できれいに濾した油を2−3回揚げ物に使ってから、次は炒め物に使用して使い切る方もたくさんいましたね。
最近は少ない油で揚げ物(揚げ焼き)をする方も多いのですが、多めの油で調理した方が色も味もいいような気がします。
八王子市では、2024年1月22日(月)より、廃食油(てんぷら油等)の回収ボックスを設置しています。
ご家庭で不要になった使用済みの油や未使用で廃棄に困っている油がありましたら是非お持ちください。
回収した油はバイオディーゼル燃料やハンドソープなどにリサイクルされます。
この事業はレコテック株式会社(東京都千代田区)が「多摩イノベーションエコシステム促進事業」を活用して実施しています。
昨今、気候危機に対応するための施策の一つとして、航空燃料や車両燃料の脱炭素化が進められています。日本政府は、2030年までに国内航空会社が使う燃料の10%をSAF*に置き換える目標を掲げました。それに伴い、SAFの原料となる廃食油の再資源化が注目されています。
現在日本では、廃食油の70%以上が回収され、燃料原料、工業原料、飼料原料に再資源化されており、高いリサイクル率を維持しています。一方で、家庭から出る廃食油のほとんどはリサイクルされておらず、その量は年間100,000tにも及ぶと推計されています。
そのような社会課題を解決し、更なる脱炭素化と循環型社会の形成を推し進めるために、レコテックは多摩地域最大の人口を持つ中核都市であり、一人一日あたりのごみ排出量が最も少ない*環境先進都市である八王子市と協力し、家庭から廃食油を回収する拠点インフラの普及拡大並びに家庭系廃食油の低炭素次世代燃料化を進めています。
* SAFとは、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel)のことで、廃食油、サトウキビなどからつくられるバイオマス燃料や都市ごみ、廃プラスチックを用いて生産される。経済産業省の取り組みの一例はこちら。
* 人口50万人以上の都市でのランキング。ごみ排出量には事業系ごみを含む。
回収場所(3月末まで)
・スーパーアルプス楢原店(楢原町1818-15)
・スーパーアルプスみなみ野店(七国三丁目6-1)
市の窓口でも回収しています。
・市役所本庁舎2階ごみ減量対策課(元本郷町三丁目24番1号)
・エコひろば(北野町596-3 あったかホール1階)
・南大沢清掃事業所(南大沢三丁目20)
持ち込み方法
1.使用済みの廃食油を冷ます
2.紙や網などでこすなどして揚げ物のカスなどの不純物を取り除く(できる範囲で)
3.廃食油を「ペットボトル(500ml~2Lサイズのもの)」または「販売時の容器」へ入れる
※ガラスびんは使用しないでください
※必ずキャップがしっかり閉まっていることを確認してください
4.回収拠点にある回収ボックスに、廃食油の入った容器ごと入れる。
回収できる油
・食用油全般(サラダ油・ごま油・菜種油・紅花油・コーン油・ひまわり油・大豆油・オリーブオイル・ココナッツオイルなど)
※賞味期限が切れている未使用の食用油も回収します。油の入った容器(ガラスびんは不可)のまま、お持ち込みください。
回収できない油
・食用以外の油(マッサージオイル・アロマオイル・機械油・エンジンオイル・灯油・軽油・中身が不明なものなど)
・調味油など(ドレッシングなど)※食塩等の添加物が入っているもの
・液体でないもの(マヨネーズなど)
・事業所から出る廃食油(飲食店、調理施設、スーパーマーケットなど)
処理に困る食用油ですが再利用されるなら、たまにはたっぷりの油でカラッとした揚げ物を作りたくなります。
油の回収は3月までとのことですが、継続的に回収してくれると良いですね。
【八王子市役所資源循環部ごみ減量対策課】
東京都八王子市元本郷町3丁目24−1