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3大コミュニケーションサービスにおける若年層のアイコン事情

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 自分の実情・姿形を第三者に示すのがプロフィール上のアイコン画面ではあるが……

ソーシャルメディアなどのコミュニケーションサービスにおいて、プロフィール画面に用いるアイコン画像はその人の特性・外観・ペルソナ(外的側面)を示すもの。しかし本人の肖像写真の使用が義務付けられているわけではないので、多分に自己主張的なものとなり、個性豊かなビジュアルが用いられる。今回はリビジェンが2014年3月に発表した調査結果を基に、自己主張が強く、インターネット上のコミュニケーションに慣れているであろう、スマートフォン所有の若年層における、LINE・Facebook・Twitterの3大コミュニケーションサービスでのアイコン画像の事情を探ることにする。

該当する3大ソーシャルメディア(LINEは厳密にはソーシャルメディアではないが、ここでは同一視して取り扱う)のプロフィール画面で、アイコンにどのような画像を用いているか。それについて尋ねた結果が次のグラフ。非利用者も合わせ、それぞれのソーシャルメディア毎に択一回答となる。

 ↑ 現在の自分のソーシャルメディアアカウントにおけるアイコン画像
↑ 現在の自分のソーシャルメディアアカウントにおけるアイコン画像

各ソーシャルメディア利用者全体、あるいは若年層全体ではないことに留意する必要はあるが、非常に特徴ある結果が出ている。サービス毎に小さからぬ差異が生じ、一括した傾向は見出しにくい。

まずLINEだが、「イラスト」がもっとも多く「動物」が続き、その次にようやく「自分の顔出し写真」が顔を見せる。LINEでは自分の(リアルにおける)知人との交流度合いが他サービスより多く、自分の実像を出す人がもっと多いものかという見方もあったが、少なくとも若年層ではむしろイラストや動物の方が人気のようだ。ネット上で半ば「成り切り遊び」的な雰囲気をも楽しんでいるのかもしれない。また「風景」を使う人も結構多いのには意外さを覚える。世代別回答事例は公開されていないので確証はとれないが、今調査対象母集団では年上の部類に入る30代あたりが多用しているのだろう。

Facebookでは「自分の顔出し写真」がもっとも多く、「イラスト」「風景」が続く。これは極力本人の写真を提示するよう求められているのが原因。「イラスト」の詳細解説は無いが、その多くは自画像かその類(似顔絵など)と推測される。また「芸能人、有名人」「アニメ」など、エンタメ系の利用者が少ないのも特徴。

Twitterではもっとも多く使われているのはLINE同様に「イラスト」。次いで「動物」「自分の顔出し写真」と、やはりLINEと同じ順位となっている。利用スタイル・使用時のアイコン画像の使われ方が近しいこともあり、プロフィール画像の利用性向も似通った結果となるようだ。

ソーシャルメディアのプロフィールアイコン画像は、少なくともその世界、環境では、そのアカウント本人そのものを表している。自分の好きなもの、気に入った画像を使うのは個人の自由に違いない(法的、倫理的に問題があるものは別)が、他人からは、画像がそのままアカウント利用者本人を代表しているという事実を忘れてはいけない。

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「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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