【神戸市兵庫区】坂本龍馬や勝海舟も通ったと言われる昔のメインロードの中道古道を訪ねる
兵庫区平野界隈には古道が残るエリア。そのなかの中道古道は道沿いにあった屋敷に幕末のころ勝海舟が滞在したこともありこの通りは勝を訪ねた坂本龍馬も通ったと言われる道です。古い歴史がある道を訪ねてみました。
中道古道にあった勝海舟寓居跡はいまはない
中道古道はちょうど有馬街道から祇園神社の前に出る通りから入れます。祇園神社が目印になるので場所がわかりやすい古道です。
祇園神社から古道を進んでいくと途中に中道古道と書かれた案内板があります。「奥平野村当時のメインロード」と書かれてあるようにかつてはこの古道が村の目抜き通りでした。
中道古道に入ると細く所々曲がりが見えてきます。この蛇行をしているところを見ると区画整理をされる以前の古道に立っていることを実感できます。道幅や周りの建物は変わっていても昔から多くの人がここを行き来してきたわけです。その中には勝海舟や坂本龍馬もいたはずです。
中道古道を進んだ先には以前は勝海舟寓居跡とされた旧神戸村庄屋生島四郎太夫の別邸の門が残されていました。ここは1863年(文久3年)に神戸に海軍操練所を開設した勝海舟が寓居した場所です。坂本龍馬もこの場所を訪ねていると当時の寓居の案内板には記されていました。残念ながらこの門と建築物は現在は取り壊されています。
勝海舟寓居跡はもうありませんが、中道古道の細い道を歩いていると幕末の頃の様子を想像できる雰囲気は感じられます。
祇園神社
神戸市兵庫区上祇園町12-1
大倉山駅 徒歩15分