平清盛が遷都した福原京とは現在の神戸市兵庫区平野周辺になります。そのためこの地域には平清盛の銅像や関連跡地とされる箇所が多くある場所です。初めてこの地を訪れる方にもわかりやすく短時間でも訪ねやすい平清盛のゆかりの地を厳選してみました。

平野交差点にある平清盛像

平清盛の銅像は平野の周辺に5体ほどあるとされています。その中でも目立つ場所に建てられているのが平野交差点にある銅像です。若かりし頃の清盛をモチーフにした銅像は珍しく、イケメンと言っていい清盛に出会えます。

銅像が建つ場所は平野商店街の一角です。古くからある平野商店街は閉じているお店も多いものの昭和の雰囲気を残したお店がいまでも営業しています。ゆかりの地巡りに来た際にはこの商店街の散策もおすすめです。

祇園坂を上がり祇園遺跡へ

銅像のある平野交差点から有馬街道を上がります。祇園神社に向かうこの坂は祇園坂とも呼ばれている区間です。

祇園坂の途中には、道祖神の塞神の碑が建っています。ここは古代からの街道沿いで道中の旅人の安全を守る神様として祀られているものです。この碑の西側は祇園遺跡がある場所です。清盛が遷都した福原京の中心地で、この辺りの発掘調査で邸宅跡地が見つかり多くの土器なども発見されている場所です。ただ、いまは特に遺跡として見るものはありません。この場所の下には多くの遺跡が眠っているという想像力を発揮してイメージしてみると楽しいかも。

祇園神社の参拝から清盛も湯治した湊山温泉へ

祇園坂を進むと祇園神社が見えてきます。清盛は祇園神社の裏手にかつてあった寺で人工島の計画を練っていたともされています。清盛ゆかりの神社にも参拝してみましょう。

祇園神社からほど近い天王谷川沿いにあるのが清盛も湯治したと言われる湊山温泉です。写真の赤いのぼりが立っている建物が湊山温泉。早朝5時から営業している温泉で清盛跡地巡りの最後に汗を流すというのもなかなか乙な締め方かもしれませんね。