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ゴルフ界に驚きと波紋。D・ジョンソンがリブゴルフ「チームのために」アディダスとの15年超の契約終了!

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 PGAツアーからリブゴルフへ移籍したダスティン・ジョンソンが「自分が所属するチームのブランドを育てたい」という理由で、15年超も続いていたアディダス・ゴルフとのアパレル契約を相互納得の下で終了させることが米ゴルフウィーク誌によって報じられ、ゴルフ界を驚かせている。

 リブゴルフの2年目シーズンは、今週2月24日からメキシコ・マヤコバのエル・カマレオンCCで開幕する。

 今季からは、4人1組の全12チームそれぞれをフランチャイズ化し、チーム独自の名前やロゴマークなどを付したオリジナル・グッズを製造・販売したり、宣伝活動をするなどして、各チームがそれぞれ収益を目指す新プロジェクトが始まる。

 ジョンソンは「4 AcesGC(フォー・エイシズGC)」と名付けられたチームのキャプテンとして、このプロジェクトに参加するのだが、その「チーム・ブランドを育てることに集中したい」と申し出て、アディダス・ゴルフ側も納得し、契約終了に至ったという。

 アディダス・ゴルフのジェフ・ラインハート社長は、ジョンソンとの契約終了に関する米ゴルフウィーク誌の問い合わせに文書で回答。

 「アディダス・ゴルフはダスティン・ジョンソンがメジャー大会で優勝する姿も世界ランキング1位に輝いた姿も、彼がゴルフ・ヒストリーに残るベスト・プレーヤーとしての地位を築いていく様子も、すべて間近で眺めてきました。どんなときもジョンソンは3ストライプ(3本線)が付された我々のウエアを身に着けていました。彼の今後の成功を願っています」

 リブゴルフ選手がチームのフランチャイズ化プロジェクトを優先するために自身の既存のアパレル契約終了を申し出て、それが受理され、契約終了となったのは、公けになっている中では今回が初めてだ。

 ちなみに、アディダス・ゴルフは、リブゴルフ選手のセルジオ・ガルシアとのアパレル契約は、今年、更新しないことを決めたそうだが、やはりリブゴルフ選手のホアキン・ニーマンとの契約は今年も続行されるという。

 リブゴルフ選手との契約を現在も維持している他のアパレル企業の中には、これが前例となって同様のケースが増えることを危惧している向きもあることだろう。逆に、これを契機に、リブゴルフ選手との契約を解除する企業が増えることも予想され、ゴルフ界には波紋が広がっている。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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