Yahoo!ニュース

楽天プレミアムカードの価値が激減 年会費の返金も受付 SPU改悪で楽天ポイントは危機的状況へ

しょうこちゃんポイント投資家

楽天は2023年11月1日に同12月1日からのSPU(スーパーポイントアッププログラム)の変更についてを発表しました。

SPU特典内容の変更について

全体的かつ大幅な変更となっており、基本的には大幅な改悪と言ってよい内容です。ポイント還元の倍率自体はさほど大きく動いていませんが、月間当たりの還元上限額がを大きく引き下げしており、楽天市場でのお買い物が5万円を超えると一部のSPU項目は還元上限に達する形となります……。

SPUのポイント還元の上限が大幅に引き下げへ

ポイントの付与率で上昇をしたのは「楽天モバイルユーザー向けの還元」だけで、こちらはトータルで1%の増加(+4%還元)となっています。ただし、月間の還元上限が7000P→2000Pに減少しています。2000Pの還元なら逆算すると月5万円(税別)のお買い物で還元の上限となります。

その他も全般的に還元上限が引き下げられています。

楽天プレミアムカードのポイントUPがゼロに……カードを保有するメリットが激減

中でも個人的に一番痛いな……と思うのが楽天プレミアムカード(楽天ブラックカード)に対する+2%の還元の消滅です。楽天プレミアムカードは年1万1千円(税込)の年会費がかかるプレミアムカードですが、いつでも+2%の特典があるおかげで年間55万円以上のお買い物をする人であればポイント還元で年会費をペイすることができました。

参考: 楽天プレミアムカードと楽天カードを比較 年会費の損益分岐点はいくら?

一方で、今回のSPU特典が無くなってしまうと、最大のメリット部分が無くなってしまいます……。こうなるとかなり残念なクレジットカードになってしまいます……。従来は楽天プレミアムカードで支払いをするといつでも4%還元だったものが2%還元にまで下がるわけで実質半減です。

一応、いちばのコース選択者の火曜日・木曜日+1%の還元や、国際線のVIP空港ラウンジが使える「プライオリティパス」といった特典もありますが、この特典だけに魅力を感じる人の絶対数は少ないと思います。

※ちなみに、プライオリティパスについても年間の利用上限設定され、2025年1月1日(水)以降:​​ 海外ラウンジ利用年間5回まで無料と改悪となります(従来は無制限)

楽天プレミアムカードは年会費の返金も受付中 通常カードへの切り替えも対応

本来、楽天プレミアムカードから楽天カードへのダウングレードなどの対応は電話対応が必要でしたが、今回の件は楽天側も大きな内容変更と把握しているのか、年会費での月割りでの返還や通常カードへのオンラインでの切り替えを受け付けています。

希望する方は楽天のオンライン管理サイト(e-NAVI)内の重要なお知らせの項目から返金手続き、切り替え手続きをしておいてください。こうやって年会費を返金してくれるだけありがたいのかもしれません。

なお、これは私の憶測も含む内容ですが、楽天グループは組織改編を行っており、2023年8月に楽天ペイメント株式会社に対して楽天ペイと楽天ポイントの事業を継承させ、その上で、楽天ペイメントの全株式を楽天カードに移管しています。
今回のポイント改悪についてはこの影響もあるのかな……などと思っています。実際、楽天グループは楽天モバイル事業の赤字に苦しみ、グループの稼ぎ頭である楽天銀行を上場させ、楽天証券の上場も申請するなどグループ資産を売却し資金調達を図っています。今回の件もその一環なのではなどとも考えられたりするかもですね。

ポイント投資家

ポイ活をしながら、そこで得したポイントを投資や貯金に回すポイ活投資、金融ポイ活を実践しているポイント投資家。ポイントを利用したお得な貯金のやり方や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。

しょうこちゃんの最近の記事