ヤマダNEOBANKがポイント付きの積立預金を開始、満期時に総額の5%分ポイント付与のヤマダ積立預金
【追記】2024年12月2日にサービスの停止が発表されました。設定者に対しては3000Pのお詫びポイントが付与されるということです。詳細については「【お詫び】「ヤマダ積立預金 満期特典」中止のお知らせ」のページをご覧ください。
ヤマダデンキが住信SBIネット銀行のシステムを利用して提供している銀行サービスであるヤマダNEOBANK。こちらで2024年11月より「ポイント付きの積立預金(ヤマダ積立預金)」のサービスが開始されました。
満期時に積立金額の5%相当の「ヤマダポイント」が付与されるというものでこの低金利時代において非常に太っ腹ともいえるポイント付与を実施しています。
ネット上(特に、SNS)で話題になっており、多くのユーザーがリスクフリーな高金利預金として注目を集めています。
ヤマダ積立預金とは?
毎月定額を「積立」して定期預金していくものとなっています。預入期間は12カ月、24カ月、36カ月の3つが選べます。この期間が「満期」となり、満期時に総額に対して5%分のヤマダポイントが付与されるということになります。
仮に12カ月満期のものに毎月5万円を積み立てするとすれば1年後には60万円となって満期となります。そしてヤマダ積立預金ではこの満期額に5%分のポイントが付与されるということになります。
合理的に考えたら短期(12カ月満期)が強い
3つの期間がありますが、還元されるポイントがいずれも5%であれば、最も利回りが良いのは12カ月物となります。このタイプは資金の拘束期間は初月が最も長く、最終月は1カ月になります。
そこから逆算をすると12カ月運用、24カ月運用、36カ月運用の平均運用期間は以下の通りです。
- 12カ月運用:6.5カ月
- 24カ月運用:12.5カ月
- 36カ月運用:18.5カ月
12カ月運用の場合、毎月積立したとしてその積立資金の総額が拘束される期間はおしなべると6.5カ月になります。これに対して5%分のポイントが付与されるわけですので、そこから考えた年利回りは以下のようになります。
- 12カ月運用:9.23%
- 24カ月運用:4.8%
- 36カ月運用:3.24%
12カ月運用であれば、ヤマダポイント年利回りは驚異の9.23%です。
ヤマダ積立預金にリスクはある?預金保険とポイントルールの変更
ヤマダ積立預金は預金保険の対象となります。万が一倒産したという場合でも1000万円までの元金とその利息は保護されます。
ただし、ヤマダポイントについては利息とはみなされませんので、万が一、ヤマダネオバンクが満期前に倒産してしまうようなことがあれば、ポイントはもらえません。リスクと考えればこの”万が一の場合はポイントがもらえない”という点が挙げられますね。もっとも、そのリスクは極めて低いと考えますが……。
また、もう一つのリスクとしてはポイントルールの変更が挙げられます。ポイントというのは基本的には「おまけ」のような扱いであり、そのルール自体は企業が自由に決めることができます。そのため、将来ヤマダポイントが使いにくいポイントになってしまったり、ポイントの有効期限が短くなる、あるいはポイントの価値自体が下がるなんて可能性はないわけではないです。
ヤマダポイントの使い道は?
ヤマダポイントについては基本的には「ヤマダデンキ」のショップ内での利用が基本といえます。1ポイント=1円としてお買い物に利用できます。店頭の他、ヤマダウェブコムといったECサイトでも利用可能です。
基本的にポイント利用分に対してはポイントが付与されない仕組みになっているので、もともとのポイント付与率が低いApple製品の購入や、プリペイドカードの購入などに適しているといえます。
※一部のプリペイドカードや商品券などはヤマダポイントでは購入できません。
また、将来にわたって購入できることを保証するものでもないです。ポイントを他社プリペイドに変更されるとヤマダデンキとしてはただの外部流出になるので、ルートが封鎖される可能性があります。
あと、ヤマダポイントはANAマイルとも交換をすることができます。交換レートは4000P=1000ANAマイルと非常にレートが悪いです。1マイル=4円相当(25%相当)ですね。ちなみに他のポイントによるANAマイルへの交換レートでいうと50%程度が多く、レートが良いポイントだと70%程度で交換できます。
25%というのはかなり割が悪いと考えます。
素直に、ヤマダデンキでのお買い物に使うのがよさそうですね。