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国立のまちのはじまりを知る「旧国立駅舎と関東大震災100年」展 旧国立駅舎で9/3まで開催(国立市)

国立はぴすぽ地域ライター(国立市・国分寺市)

JR中央線国立駅南口すぐの場所にある、赤い三角屋根の旧国立駅舎で、8月28日(月)から9月3日(日)まで、「旧国立駅舎と関東大震災から100年」展が開催されています。

旧国立駅舎展示室
旧国立駅舎展示室

実は、国立のまちづくりのきっかけは、関東大震災だったことをご存知ですか?そんな国立のまちのはじまりを知ることができる、貴重な資料が展示されています。

関東震災全地域鳥瞰図絵
関東震災全地域鳥瞰図絵

広間に展示されている「関東震災全地域鳥瞰図絵」は、大阪朝日新聞の付録として、大正15年に発行されたものです。被害の甚大さを感じられる絵図です。

国立大学町鳥瞰図
国立大学町鳥瞰図

大正14(1025)年に描かれた水彩画の鳥瞰図です。この頃の国立駅周辺は、“ヤマ”とよばれるほど雑木林が広がっていました。大学町として、このようにまちを開発していくという未来予想図がしっかりと描かれていたんですね。

国立大学町を眺める女性像
国立大学町を眺める女性像

国立大学町を窓から見下ろしている女性が描かれた油絵。このモダンなファッションの女性は誰なのか、そしてまるでタワーマンションの上から眺めているかのような構図。ミステリアスな雰囲気と謎を感じる絵画です。

古材のランプ
古材のランプ

旧駅舎の古材を利用して作られたランプも展示されています。歴史を感じる灯りですね。

契約書原本
契約書原本

旧国立駅舎を解体したときに、米松が使用されていたことがわかりました。実は震災後の国内が混乱したなかで国産の木材の使用が困難で、カナダからの木材で建てられていたことがわかったのです。今回、震災後の復興のため、カナダの会社との契約書が見つかり、原本も展示されています。今も続くカナダから日本へのリレーションシップなど、詳しくは9月2日(土)15:00からのトークイベントで明らかになりそうです。

旧国立駅舎サイネージ画像
旧国立駅舎サイネージ画像

関東大震災から100年となる今年、改めて震災への備え、そして復興の歴史を知り、考える機会になりそうです。

くにたち郷土文化館発行の資料
くにたち郷土文化館発行の資料

実は、旧国立駅舎は、小学生の夏休みの自由研究から、大学生の卒論まで、いろんな方たちからの研究対象となっています。建築的にも鉄道関連としても、まちづくりの側面からも魅力的ですよね。詳しく知りたい方は、旧国立駅舎内のまち案内所で資料も販売しています。

旧国立駅舎と関東大震災100年
展示期間:2023年8月28日(月) 正午頃~9月3日(日)
会場:旧国立駅舎 広間+展示室
 ☆トークイベント:9月2日(土) 15:00から 旧国立駅舎 広間
主催:カナダ林産業審議会(COFI)
協力・問い合わせ:明窓浄机館

地域ライター(国立市・国分寺市)

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