小満芒種(スーマンボースー)
【この時期梅雨入りしているのは?】
今週は九州〜関東甲信地方にかけて梅雨入りの発表がありました。先に梅雨入りした沖縄は5月13日に発表がありました。平年より4日遅い梅雨入りとなりました。(※速報値です)
【小満芒種(スーマンボースー)】
沖縄では梅雨の時期を独特の季語で表現しています。二十四節気の小満(5月21日頃)と芒種(6月5日頃)を合わせて、小満(スーマン)芒種(ボースー)といいます。初めて耳にした方は、中華料理のメニューなの?と思う方もいらっしゃるようですが沖縄の季語です。
【沖縄の人は使っているの?】
スーマンボースーは沖縄ではどのように使われているのでしょうか。実は日常会話ではほとんど使われていません。梅雨期のニュースの中などで表現されています。私自身もこの仕事について知った言葉でした。先人の残した言葉を大切にしなければならないと感じます。
【スーマンボースー 大雨に警戒】
沖縄は梅雨期間が5月のはじめから6月終わりまでですので、月別の平年値と対応がいいのですが、那覇の5月の平年値は231.6ミリ、6月は247.2ミリ、台風時期の7月の141.4ミリ、8月240.5ミリ、9月260.5ミリとなっています。
台風時期よりやや上回っていて、沖縄の水がめ、貴重な水資源になっています。一方で、暖湿気流が入りやすく、大雨をもたらすことが増えてきます。
【今年の梅雨明けは?】
8日(木)発表の週間予報を見ると、この先晴れマークが並び13日(火)以降は曇りや雨の予想です。沖縄地方の梅雨明けの平年値は6月23日頃(いれいの日)となっていますので、今頃の梅雨明けはかなり早くなります。
最近では2015年が6月8日に梅雨明けとなり、観測史上最も早い梅雨明けとなりました。現在の気圧配置を見ると南の高気圧が張り出しがまだ安定していない状態です。1ヶ月予報などを見ると、高気圧がもう一度しぼんでしまうタイミングでまた沖縄地方に梅雨前線がかかり天気がぐずつきそうです。梅雨明けはその次の張り出しの頃、20日以降あたりでしょうか。