このところ大寒の時期らしい、寒い日が続いています。
空模様も雨が降ったり、雪になったりとすっきりせず、家にこもりがちです。
そんな折、雨あがりに太陽がすこし顔を出したので、外に出てみました。
県道69号線沿い、赤間駅北口近くの建物の間からみえていた、梅の花を見に行くことにしたのです。

◇赤間駅北口近くに咲く梅の花

赤間駅北口から徒歩2分ほどのところにある建物の駐車場から、梅の木が見えます。
上の写真は昨年2月14日に撮影したもので、紅梅・白梅とも美しく咲いています。

同じ場所の紅梅白梅の木ですが、今年はというと紅梅は3週間以上も早いというのに、もう咲きほこっているのです。

となりにある白梅のほうは、まだほとんど花はありません。

◇「梅」をたずねて赤間駅北口から北側の住宅街を散策

ほかにも咲いている梅の花があるかと思い、散策してみることにしました。

土穴地区の住宅街から須賀神社方面に向かって歩き、みつけた梅は紅梅のようですが、まだ数輪しか花はありません。

少し歩くと傾斜のきつい坂の上に、見事な白梅をみつけました。
よく見るとこちらは花びらが地面にたくさん散っていて、満開を過ぎたようです。
それでも山を背景に、美しい姿を見せてくれています。

この紅梅は形もよく、とてもきれいに咲いていたので感動しました。
個人の住宅の庭では、紅白の梅をきれいに咲かせているのをよく目にします。
しかし、自然の中で紅梅を目にすることは、あまりたくさんありませんでした。
種類によって開花時期がちがうそうなので、ほかの木々はこれからの本番を待っているのかもしれません。

梅の花をもとめて歩いていると、今まで来たことのない場所へもさそわれます。
こちらの白梅は、がけの上の椿を引き立てるために咲いているかのように弱々しく見えますが、なんとも可憐でおくゆかしい風情です。

◇「梅」以外にも住宅街をいろどる植物たち

蝋（ろう）でつくったようなつやのある梅に似た花ということから、名づけられたらしい蝋梅（ろうばい）です。
この花もいつもなら、2月を過ぎたころから目にしていた気がするのですが…

小道の曲がり角に鎮座するように、真っ赤な実をつけるピラカンサをみつけました。
素通りできないほどの存在感に、圧倒されそうです。

何度か通ったことのある通りの土手に、水仙が群生しています。
まだこちらは開花の時期を待っているようで、これから見どころとなる素敵なスポットです。

◇赤間駅南口方面にも足をのばして

赤間駅北口から南口に出てみました。
釣川方面に足を運ぶと赤間大橋の手前、小さな広場の入り口で、さっそく紅梅に出会います。
このあたりは桜並木が有名で、梅の木があることに気づきませんでした。
低木ですが、きれいに紅の花を咲かしています。

多久地区の住宅街を歩いたことはなかったので、少し足をのばしてみました。
残念ながら、散策した範囲には梅の木は見当たらず、まれに個人宅の庭できれいに整えられた木に咲く紅白の梅の花を目にするくらいです。
しかし、住宅街の奥まった場所にある竹林の中に、白梅がミカンの木と並ぶように花咲かせていて、うれしくなりました。

時期的には少し早いので、咲いていなくても不思議はない梅の花ですが、探せば見ごろの梅が観賞できそうです。
散策したおかげで、寒い時期でも意外とたくさんの花や果実のみのりに気づき、自然の豊かさを感じました。
しっかりと寒さ対策をして、無理のない範囲でご近所を歩いてみてはいかがでしょうか。