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【名古屋駅】畑の厄介者は美味しかった、ヒョウそばを味わう

サファーライター(名古屋市)

名古屋駅のよもだそば(うまいもん通り広小路口店)では、7月18日より期間限定でヒョウそばの提供が始まりました。物珍しさにひかれて暖簾をくぐってきましたよ。

ヒョウとは

ヒョウはスベリヒユ科スベリヒユの山形県等での別名。全国の畑や土手などの日当たりのいいところに自生し、山形県等ではその茎葉は山菜として扱われています(辛子醤油和えや酢味噌和えがポピュラーな食べ方だとか)。旬は初夏から秋で、ビタミンCやミネラルを多く含み栄養的にも優れているんだそうです。江戸時代に著された『本朝食鑑』という食物に関する本の中でも紹介されていて由緒ある食材なんですよ。日本だけではなく、ヨーロッパでもサラダとして食べられているとか。

スベリヒユ(ヒョウ)のイメージ
スベリヒユ(ヒョウ)のイメージ

ヒョウそば実食

券売機でいざ食券を購入。こちらのお店では大盛り無料のほか、麺を名古屋名物のきしめんに変更できますよ(追加料金なし)。

きしめんは売り切れでした
きしめんは売り切れでした

店内も綺麗で、机の下には荷物をかけるフックもあるので、ちょっとした荷物を持っていても安心ですね。

こちらがヒョウそば(税込530円)。思ったよりもヒョウがたっぷりとのっていますね。かき揚げの具材としてのヒョウは食べたことがありますが、単体で食べるのは初めてです。身の回りで見覚えがあるフォルムですが、こちらのヒョウは東北の農薬・化学肥料を一切使用していない牧場直送のものなのだとか。それではヒョウそばを味わってみましょう。

茎の赤いところは、昔のほうれん草の根本の赤いところの味に似ていました。若干の渋みと甘みが同居しています。完全無化学調味のそばつゆにつけると、子どもの頃に食卓に上がっていたほうれん草のお浸しのようでちょっぴり懐かしくなりました。

葉の部分はキュッキュとした歯触りで少しの酸味を感じます。癖がなく、わずかのぬめりも相まって、モロヘイヤのような味わい。なかなか美味しくて、食用とされているのもわかりました。

期間限定のヒョウそばをぜひご賞味くださいね(東北牧場での成育状況にもよるため、お早めにどうぞ)。

【よもだそば 名古屋うまいもん通り広小路口店】
・住所:〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋駅構内(JR名古屋駅 広小路口改札よりすぐ)
・営業時間: 7:00~22:00
・年中無休
※掲載内容は取材当時のものです。最新の営業情報と異なる場合がございます

ライター(名古屋市)

名古屋在住。働き、暮らしながら「虫の目」で見つけた気になったもの、「素敵ね」と思ったことをゴキゲンに発信しています。「ワクワク」や「美味しい」、「へぇ~!」を大事に。ラジオが好きで、聞きながらあちこちへ行く毎日。白黒の猫と暮らしています。硯に向かいて20年、どうぞよろしくおねがいします。

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