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今週末は冬将軍の第一弾が到来へ、北海道は初雪?東北の山紅葉には雪が舞う?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
寒気と暖気予想(ウェザーマップ発表を筆者が加工)

東京都心は3日連続の夏日、西日本は真夏日に迫る暑さ

最高気温(ウェザーマップ)
最高気温(ウェザーマップ)

きょう14日(月)、3連休の最終日、スポーツの日も南からの暖気が優勢で、全国的に平年より気温が大幅に高く、特に東海以西では30度に迫る暑さの所も出ています。空気は乾いてカラッとした暑さですが、運動をするにはちょっと暑すぎる気温となっています。東京都心でもすでに25.9度まで上がっていて、きょうで3日連続の夏日となっています。

この季節外れの暑さはしばらく続きますが、今週末にはこの秋以降、初の冬将軍が北日本に襲来し、一気に気温がダウンする見込みです。東京都心の連続夏日も今週末には終息するでしょう。

今週末は強い寒気が北日本を指向へ

上空1500メートル付近の暖気と寒気予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の暖気と寒気予想(ウェザーマップ)

上図は上空1500メートル付近の暖気と寒気の予想です。赤色が濃くなるほど平年より高く、青色が濃くなるほど平年より低いことを表しています。予想では、今週18日(金)頃までは、全国的に赤一色で、平年より大幅に高く、特に西日本には、真夏日となるような15度以上の暖気が流れ込む予想です。関東も12度以上の暖気にスッポリと覆われて、夏日が続くでしょう。

ところが19日(土)には大陸から南下してきたこの秋初の冬将軍が北日本に到達する見込みで、平年より大幅に低い青色の範囲が北日本にも拡大し、暖気から一転、11月並みの強い寒気に覆われる予想です。

今週末は、この秋初の冬将軍が到来へ

寒気と暖気の予想(ウェザーマップ発表を筆者が加工)
寒気と暖気の予想(ウェザーマップ発表を筆者が加工)

この秋初の強い寒気、いわば冬将軍は、20日(日)にかけて、ピークとなるでしょう。北海道には上空1500メートル付近で、地上で雪が降る目安となる-6度以下の寒気が流れ込むため、山沿いはもちろん、内陸を中心に、平地でも初雪となる所があるかもしれません。また0度以下の寒気が流れ込む東北にかけても、紅葉が見頃を迎えている標高1000メートル付近にかけて、雪が舞う可能性があります。

北海道は初雪か、東北の山では紅葉に雪が舞う?

予報と予想気温(ウェザーマップ)
予報と予想気温(ウェザーマップ)

北日本の予報をみると、19日(土)から20日(日)にかけて、大幅に気温が下がり、稚内や旭川では雨か雪の予報となっていて、初雪となる可能性があります。寒気が強まれば、札幌でも雨に雪が交じり、初雪の可能性が出てくるでしょう。

また紅葉が今週見頃を迎える八甲田山麓の酸ヶ湯では、20日(日)に氷点下1度まで下がり、八甲田周辺でも紅葉に雪が舞う姿が確認できるかもしれません。北日本は今週半ばと比べて、今週末は一気に10度前後も気温が大幅にダウンしますので、紅葉狩りなどは、寒さや雪の情報に注意が必要です。

東京都心は連続夏日の記録が収まり、秋が深まる

予報と予想気温(ウェザーマップ)
予報と予想気温(ウェザーマップ)

関東から九州にかけても北日本ほどではありませんが、寒気の影響を受けて、週末は気温が下がるでしょう。東京都心は19日(土)まで季節外れの夏日が続き、予想通りならば、8日連続の夏日で、10月の最長記録となりますが(関連記事)、20日(日)には寒気の影響で、暑さが収まり、日中も20度程度となりそうです。

一方、西日本ほど寒気の影響は小さく、週末は夏日が途絶えるものの、来週はまた気温が平年よりかなり高く、季節外れの夏日が続く所が多くなりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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