どう伝える?ハンディ扇風機による迷惑行為・上手な伝え方と使用時のマナー
記録的な猛暑。携帯用の扇風機、ハンディファンを持ち歩く人が増えました。
便利な反面、使い方を誤ると、人に迷惑をかけてしまうこともあります。
WEB上では「電車待ちで使われたら、真後ろの人に風がかかる」「猛暑では熱風」「においまで風にのってくる」などの声があがっています。
そこでこの記事では、ハンディファンを使用するときのマナーや、人の使用で迷惑に感じたときの対応策をお伝えします。
ハンディファン使用のマナー
人の密集する場では使わない
満員電車など、人の密集する場での使用は避けましょう。事故につながった例もあります。
消費者庁には、以下のような情報が寄せられたそうです。
「満員電車でハンディファンを使っている人の近くにいたところ、髪の毛が吸い込まれる形で引っ張られた。」
他に、映画館での使用で、音が気になったという声もあがっています。
静かな場所では、運転音も響きやすいもの。使用を控えましょう。
周囲を不快にさせない、上手な風のあて方
風のあて方は、扇子やうちわと同様に考えます。
「胸もとで構え、下から上に」が原則です。
自分の顎のあたりをめがけて、やわらかく風を送るイメージです。
正面から顔にあてたり、やたらと動かすのはNGです。見た目も良くないですし、周りに人に風をあててしまう原因にもなります。
子供だけでの使用は、十分注意して
子供に持たせることで、思わぬ事故につながることがあります。
消費者庁の情報によれば「1歳のこどもにスイッチの入った状態のハンディファンを渡したところ、こどもがそのハンディファンをなめて唇を切ってしまった。」という事例がありました。
おもちゃのような形状は、子供の興味をひきがちですが、小さな子供に持たせることは控えるか、大人が一緒に使用するようにしてください。
ロングヘアの広がりに注意
髪の長い人は、風で髪が舞うことも考慮しながら使ってください。
髪が人にあたるのは、もちろんNG。扇風機への巻き込みにも注意をします。状況によっては、髪をまとめてから使用するなどの配慮をしましょう。
熱風になったら、使用をやめる
PC周辺機器メーカーのエレコムは「明らかに気持ち悪い熱風になったら使用を控えてください」という注意喚起をしました。
気温35度以上・湿度40%の状況で、皮膚表面にあたたかい風を吹き付けることは、身体にストレスをあたえることがあるそうです。
人はもちろん、自分にも悪影響を及ぼすのはよくないですね。風が心地よいと感じる範囲での使用、と心がけてみてください。
どう伝える?人の風があたるのが不快なときは
暑さに共感しながら、お願いとして伝える
人が使うハンディフォンの風があたる場合、本人はそれに気づいていない可能性が高いので、率直に伝えたほうがいいでしょう。
角の立たない伝え方としては、暑さに共感しながら、お願い事項として伝えるのがいちばんです。
例えば、こんな言い回しです。
「失礼します。風がこちらにあたるので、向きを変えていただけますでしょうか。毎日暑くて、参ってしまいますね。」
責めるような言い方をせず、”暑い中、申し訳ないのだけど”といううように、共感と恐縮の気持ちをこめるのがポイントです。
以上、ハンディ扇風機にまつわるマナーをお伝えしました。
暑さは続きそうですが、上手にのりきっていきましょうね。