【国立市】子供たちの感性と思考に触れて、人権を考えませんか。旧国立駅舎で人権の展示が開催中です。
「人権」って少しかしこまっていて、難しそうで、どこか他人事。そんな風に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
国立市の小中学生が人権について学び、自分の意見を表現して作文を書きました。その入賞作品が現在、旧国立駅舎で展示されています。このイベント「未来に向かって~平和と人権についての子どもたちのメッセージ~入賞作品展」は、2024年1月14日までの期間限定です。
国立市の小学校・中学校の生徒の方々からの作品が並んでいます。小学校や中学校で作文や読書感想文を書いた記憶を思い出す方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。なつかしさも感じるイベントですね!
展示されているのは、令和5年度全国中学生人権作文コンテスト東京都大会や国立市人権擁護委員賞に選ばれた作品たちです。どれも表面的な作文ではない、大人も唸ってしまうような深い洞察が書かれています。
こちらの作品では、LGBTQの学習中は「だるいな」と思っていた女子学生がSNSでLGBTQの方のアカウントに出会ったことで自分の周りの事として考えられるようになった経緯、世間では良いとされている取り組みへの違和感などが等身大の言葉で綴られています。また、ヤングケアラーについての作品。「家族をケアするのは当たり前では?」という最初の考えから、調べるにつれてどんどん実態を理解し、変わってきた考えが述べられています。感受性豊かな青年のリアルな想いを感じ取ることができます。
外国の方への、気づかないうちに根付いた偏見、性別の区別と差別・偏見の境目、白黒つけられない問題についても鋭く言及された作品には、私達大人も心に刺さり、読み終わった後も考えさせられます。
訪れた方への簡単なアンケートも用意されています。これを見ると、様々な年代の方が訪問されたことが分かりますね。世代を超えて意見が飛び交うことでお互いが成長できますね。ご家族で来て、お家での話題にするのも良いかもしれませんね。
どれも読み入ってしまう作文。ぜひ子供たちのまっすぐな感性に触れてみてください。
「未来に向かって~平和と人権についての子どもたちのメッセージ~入賞作品展」の展示
日時:2024年1月14日まで
場所:旧国立駅舎(国立駅南口)
旧国立駅舎の開放時間:(平日)7:00~22:00 (休日)9:00~22:00