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元阪神・ウィルカーソン6回までパーフェクト ロッテが3投手で「継投ノーノー」達成<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ウィルカーソン、ク・スンミン、キム・ウォンジュン(写真:ロッテジャイアンツ)

6日のKBOリーグは全5試合が17時開始で行われた。

ロッテジャイアンツ-SSGランダーズ(プサン)は両チームの外国人先発投手が好投。ロッテの先発アーロン・ウィルカーソン(元阪神)はカットボールでカウントを稼ぎ、直球またはチェンジアップを決め球に使う配球をはじめ、強打者には初球からチェンジアップを続けるなど様々な投球パターンでSSG打線を抑えた。

ウィルカーソンは6回まで一人も塁に出さないパーフェクトピッチング。一方SSGのカーク・マッカーティも6回を2安打無失点で、0-0のまま試合は終盤に突入した。

ウィルカーソンは7回表、SSGの1番チュ・シンスに四球を与え、この日初めてランナーを出すも、後続を抑えて7回95球を投げて1四球無失点。ノーヒットのまま2番手以降に託した。

対するマッカーティ―も7回裏、1死三塁のピンチを招くもロッテ打線を0点に抑え、7回96球3安打1四球でマウンドを降りた。

均衡を破ったのはロッテ。8回裏、1死二塁で8番代打のユン・ドンヒが、ライトオーバーのタイムリー二塁打を放って1-0とした。

9回表、ロッテは3番手として登板のクローザー、キム・ウォンジュンがチュ・シンスに四球を与えるも0点に抑え、1-0でロッテが勝利。ロッテはウィルカーソン、ク・スンミン、キム・ウォンジュンの3投手でノーヒットノーランを達成した。SSGが出した走者はチュ・シンスの四球2つのみだった。

ロッテは連敗を3でストップ。2番手投手のク・スンミンが今季47試合目の登板で初勝利を挙げている。7月21日にロッテ入りした先発のウィルカーソンは、この日が3試合目の登板。1勝0敗、防御率2.50。

(関連記事:元阪神のウィルカーソン、初登板初先発で初勝利 トゥサンの連勝を11で止める

◇8月6日(日)の結果

・トゥサン 1 - 3 KT(チャムシル)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:クァク ピン

・サムスン 4 - 7 LG(テグ)

 勝:イム チャンギュ

 敗:キム デウ

・KIA 4 - 4 ハンファ(クァンジュ)

 勝:

 敗:

・ロッテ 1 - 0 SSG(プサン)

 勝:ク スンミン

 敗:ムン スンウォン

・NC 12 - 7 キウム(チャンウォン)

 勝:ソン ミョンギ

 敗:マッキニー

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「継投ノーノーはリーグ3度目」

継投でのノーヒットノーランは2014年のLGツインズ、22年のSSGに次いで今回のロッテが3度目。1人の投手によるノーヒットノーランは14度ある。ちなみにKBOリーグではこれまで完全試合は一度もない。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>

SSG戦の8回裏に一塁走者の代走で出場した。送りバントで二塁に進み、ユン・ドンヒのタイムリー二塁打で生還。この日、両チーム唯一の得点となるホームを踏んだ。9回表の守備でレフトに入った。

⇒ 出た!安田権守(ロッテ)がプロ425打席目で初アーチ。さらに2号弾も

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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