台風9号に厳重警戒の中、新たな台風10号が発生へ
台風9号は沖縄から九州の西へ
台風9号が沖縄へ接近してきました。
タイトル画像をみると中心の眼が明瞭になってきており、発達のピークに入ってきた様子がうかがえます。
台風は非常に強い勢力で、これからあす1日(火)朝にかけて、沖縄付近を通過する見込みで、引き続き、記録的な暴風や高潮、大雨などに厳重な警戒が必要です。
そんな中、新たな台風が日本の南で発生しようとしています。
新たな台風が発生へ、発生すれば台風10号
タイトル画像にある通り、台風9号の東側、日本の南東の海上で、きょう午前、熱帯低気圧が発生しました。この熱帯低気圧が今後24時間以内に新たな台風へ発達する見込みとの情報が気象庁から発表されています。
他にすぐにでも台風となりそうな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)はないので、発生すれば台風10号ということになりますが、気象庁が発表している最新の予想天気図によれば、発生が予想される台風10号はあさって2日(水)の午前9時には小笠原諸島のすぐ南の海上へ西進してくる予想で、この時点の中心気圧は990hPaと予想されています。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予想
発生が予想される台風10号の公式的な進路予想はまだ気象庁から発表されていませんので、あくまでも参考情報ですが、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予想では上図の通りとなっています。
台風10号とみられる低気圧が週末にかけて日本の南で急速に発達し、6日(日)から7日(月)にかけて、西日本を北上する計算です。
これはあくまでも種々の計算の中の一つですが、この他の多くの計算が週末から週明けにかけて、本州付近に接近、あるいは上陸するようなコースを予想し始めています。
不気味すぎる海水温の高さ
現在台風9号が進んでいる沖縄周辺では海面がかき混ぜられて、今後海水温が少し下がっていくと思われますが、新たに発生が予想される台風10号がもし日本の南へ進んでくる場合、海水温は平年より2℃以上も高く、広範囲で30℃以上となっており、しかも本州の太平洋側沿岸まで30℃以上の範囲がほぼ到達している状況となっています。
もし新たに発生が予想される台風10号が本州に向かって進んでくるような進路を取った場合、この極めて暖かい海面上で、急速に発達しつつ、ピークの勢力で近付くことも否定できません。
沖縄に接近している台風9号はもちろんですが、今後発生が予想される台風10号の発生後の進路予想にも十分な注意、警戒が必要です。