Yahoo!ニュース

「この顔は贈り物」安田サラが語る亡き父への思い

中西正男芸能記者
仕事への、そして、亡き父への思いを語った安田サラ

 日本テレビ系「シューイチ」の8代目お天気キャスターに選ばれた安田サラさん(21)。昨年10月にタレント養成スクール「ワタナベエンターテイメントカレッジ」に入学し、現在も在学中です。初めての芸能活動がいきなりの大役になりましたが、真っすぐな瞳の奥には、亡き父への思いがありました。

頑張るしかない

 「シューイチ」出演初日の7日は、緊張しかなかったです(笑)。ただ、そこまでの方がプレッシャーが大きかったと言いますか、本番は言ってしまえば、準備してきたことを出す場所。そこまでの準備期間の緊張もとても大きかったですね。

 先月下旬、お天気キャスターに合格したことを知らされて、10日から2週間ほどで原稿読みの練習をしたりしてきたんですけど、本当にバタバタと生活が一変しました。

画像

 今回が初めてのお仕事だったんですけど、実際にやらせてもらって感じたのは、自分が思っていたよりたくさんの方が番組に関わってらっしゃるということ。スタッフさんも、こちらの事務所(ワタナベエンターテインメント)の人も、数えきれないくらい関わってらっしゃる。

 こんなにたくさんの方に支えてもらっているのだから、頑張るしかない。その中で使っていただいているのだから、頑張るしかない。これだけの人に迷惑をかけないためには頑張るしかない。どこまでいっても頑張るしかないんですけど(笑)、せっかく自分を選んでいただいたのだから、その期待を上回っていかないといけない。そう思っています。

 ただ、そこでガチガチになっているのをほぐしてくださったのが司会の中山秀征さんでして。最初に挨拶にうかがった時も、ずっとにこやかに「ちゃんとやることよりも、楽しんでやることを大切にしてね」と言っていただきました。その一言で本当に助けられたと言いますか。

きっかけはカットモデル

 そもそも、芸能界への思いが出てきたのは高校を卒業してからでした。小さい頃は、母親や叔母がとてもかわいがってくれて、私を芸能界に入らせたかったみたいなんですけど、私自身は今の仕事をやりたいとは思っていなかったんです。

 高校を卒業して表参道を歩いている時に、カットモデルに誘っていただいたんです。最初は「タダで髪も切ってもらえるし、だったらいいか」くらいの感覚でした(笑)。

 それをきっかけにファッションショーとかモデルの仕事を少しずつさせてもらうようになりまして。その中で、このお仕事の楽しさを感じるようになり、もっと本格的にやってみたいという思いから、カレッジに通いだしたという流れだったんです。

 

亡き父からの贈り物

 母は日本人で、父がサウジアラビア人だったんですけど、父は私が小さい頃に他界しまして。

 小学生になってくると、こういうルックスの子が珍しかったのか、当時は大阪に住んでいたんですけど、結構周りは違和感を覚えていたみたいで、相当、イジリみたいなこともありましたね。

 小学校の頃はこういう顔で生まれてきて良かったというのは、あまり思っていなかったです。本当に正直な話。ただ、今はそれで仕事ができている。本当にありがたいことだと思っています。

 父は写真でしか見たことがありません。物心がつく前に他界したので、写真は残っているんですけど、父に抱っこしてもらったり、遊んでもらった記憶が私にはないんです。

 「もう少し、長く生きていてくれたら、英語を教えてもらえたのに。だったら、今頃ペラペラだったのに!」と思うところもあります。今のお天気キャスターの姿も見てもらいたかったし、父が今の私に何と言うのかも聞いてみたかったです…。

 ただ、今の仕事を選んだ時点で、この顔は父からの贈り物だと思っています。しかも、これこそ自分で言うのはアレですけど、ちょうど良いくらいのブレンドというか、配合で産んでくれて(笑)。そこは誰もどうにもできない部分ですから。親に感謝しかないです。

画像

 今は時間があれば原稿読みの練習と、筋トレをしています。今後はお芝居も歌もやっていきたいと思っているんですけど、どのレッスンでも最初は筋トレから入るんです。今までは全く運動をしてこなかったので、そこを補強するために毎日頑張っています。

 主には体幹を鍛えたりしているんですけど、今はさらに筋トレの効果を高めるためにプロテインを飲むようになりました。

 飲み始めた時期ですか?今月からなので、まだつい最近なんですけどね。なので、まだ効果は全く実感していませんけど(笑)。ただ、少しずつでも、一つ一つ。きちんと積み重ねていきたいと思っています。

(撮影・中西正男)

■安田サラ(やすだ・さら)

1998年1月31日生まれ。大阪府出身。父はサウジアラビア人、母は日本人。中学まで関西で過ごし、高校1年から東京に移る。身長156・6センチ。カットモデルとして声をかけられ、ヘアショーに出演した経験からモデルを志し、昨年10月に「ワタナベエンターテイメントカレッジ」に入学。今後もスクールと芸能活動は両立する。趣味はゲーム、アニメなどサブカルチャー全般。今月から日本テレビ系「シューイチ」にお天気キャスターとして出演中。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

中西正男のここだけの話~直接見たこと聞いたことだけ伝えます~

税込330円/月初月無料投稿頻度:月3回程度(不定期)

1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

中西正男の最近の記事