JR札幌駅を静かに発車!キハ143形「最終普通列車」東室蘭行き
JR北海道は2023年5月20日(土)にダイヤ改正を行い、主に室蘭本線・苫小牧ー室蘭間に新型の737系電車がデビュー。これにより室蘭本線・苫小牧ー室蘭普通列車の主力だったキハ143形が撤退(外部リンク)します。
実はキハ143形で運行する札幌駅発の列車が1日1本ありました。札幌6:18発東室蘭行です。翌5月20日からこの列車も737系電車に置き換わり、時刻も変更(外部リンク)。
キハ143形で走る最終日の朝、列車を撮りに札幌駅へ向かいました。
札幌駅にいた鉄道ファンは10数人!
2023年5月19日(金)朝5時40分、JR札幌駅の改札オープンに合わせ入場し、該当列車が出発する7番ホームへ。
6時過ぎにキハ143形2両が苗穂運転所から回送。
キハ143形が営業運転で走る最終日でしたが、セレモニーはなし、マスコミ各社の腕章をした取材者は誰もおらず、自分を含めた鉄道ファンが10数人だけ。
当日の編成は、先頭(東室蘭方面)がキハ143-154。
2両目(札幌方面)がキハ143-104。
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札幌駅で見る営業運転のキハ143形行き先表示も最後。
キハ143形とは?
JR北海道で活躍してきたキハ143形は1994年から導入された車両で元は50系客車(オハフ51)。札幌圏普通列車が電車や気動車に置き換わる過程で余分になった客車にディーゼルエンジンを積み、自走出来るように改造されました。
学園都市線(札沼線)・札幌ー北海道医療大学間でデビュー。しかし同区間が2012年に電化され、全列車が電車に置き換えられてしまいます。次の活躍先は主に室蘭本線となりました。
静かに札幌駅を発車!東室蘭へ
札幌駅を静か(ある意味寂しく)に、最終日も定刻に発車。
平日だったためか、キハ143形を撮影してすぐにいなくなるファンがほとんど。5月20日からの737系電車登場も楽しみですが、ある意味一つの時代が終わったと感じました。
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