5月の企業物価指数は前年同月比で2.4%の上昇となり、指数は比較可能な1980年以降で過去最高水準
日銀が12日に発表した5月の企業物価指数(速報値)は122.2、前年同月比で2.4%の上昇となった。4月の1.1%上昇から伸び率が1.3ポイント拡大した。122.2という企業物価指数そのものは、比較可能な1980年以降で過去最高水準となった
企業物価指数は昨年10月に前年同月比1.1%の上昇と2%を大きく割り込んで、11月が同0.5%、12月と2024年1月が同0.3%と低迷していた。その後、2月が同0.7%、3月が同0.9%、4月が1.1%と回復基調となり、5月は昨年9月以来の2%台回復となった。
電気料金に上乗せされる再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価引き上げによる事業用電力の値上げなどが押し上げ要因になっていた。再生エネ賦課金は2024年度から値上がりし、指数全体を前年同月比で0.7ポイント押し上げた。銅を含む非鉄金属は20.7%上昇し、4月の11.8%上昇から加速したことも影響した。