HSPはしてはいけない意図せぬ『自己暗示』について
こんにちは、精神科医しょうです。
突然ですが、「自己暗示」という言葉を聞いたことはありますか?
言葉の通り、自分で自分に暗示をかけること、そしてそのことによって、ある特定の観念・判断などを植えつけ、それが現実であると信じる意識が生じることを言います。
この自己暗示ですが、HSPさんは特に注意した方が良いんです。
本日はなぜHSPさんが自己暗示について注意すべきかについてお話していきましょう♪
HSPさんが注意すべき自己暗示
その特性上、物事を深く考えたり、想像力が豊かな方が多いので、知らず知らずのうちに自己暗示をしていることがあり、また、それがマイナスの方向に働いてしまっていることも大いにあり得るからです。
「HSPだから人の目が気になる」
「HSPだから人混み(ひとごみ)が苦手」
「HSPだから些細なことで傷つきやすい」などなど。
確かにこれらの考えは、正解です。
HSPゆえに悩みやすいことでもあります。
しかし、「HSPだからできない」「HSPだから苦手」
この「HSPだから○○」というある種の自己暗示に陥ってしまっては、自分で自分のことを苦しめてしまうことにも繋がりかねません。
脳という司令塔に、「HSPだからできない」「HSPだから苦手」というマイナスの自己暗示をかけてしまっては、身体もそのように動いてしまう、特定の状況に反応してしまう可能性があります。
なので、この「HSPだから○○」という自己暗示は、極力プラスの自己暗示であるように心がけましょう。
「HSPだからつらい人の気持ちが分かる」
「HSPだから人が気付かないところにまで配慮が行き届く」
「HSPだから協調性がある」などなど。
脳という司令塔に、「HSPだからこそできること」「HSPだからこそ得意なこと」を言い聞かせましょう(自己暗示)
そうすると、身体もそのように動くようになってくるでしょうし、特定の状況下でHSPゆえの困りごとが発生する頻度も少なくなる可能性があります。
この“暗示”ですが、より注意しなければならない点が1つあります。
他人からの暗示も注意
自分自身のマイナスの自己暗示もそうなのですが、“他人からの暗示”も非常に注意しなければなりません。
他人から言われるマイナスの言葉による“無意識の暗示”です。
「どうせやっても上手くいかない」
「あなたは仕事ができない」
「いつも気にしすぎ」
他人から言われるマイナスの言葉、それを毎日のように言われたり、幼少期から親にマイナスの言葉をかけられ続けて育ったらどうなるか?
想像に難くありません。
ですので、そういったマイナスの言葉をかけてくる人とは、極力距離を置くように心がけましょう。
距離を置くことが難しいケースももちろんあるかとは思いますが、「距離を置く」という意識は持つようにしてくださいね。
無理に一緒にいる必要はないんです。
ここまで“自己暗示”“他人からの暗示”についてお伝えしてきました。
最後にもう1点だけ大切なことをお伝えできればと思います。
それは、「条件づけ」です。
こちらも自己暗示同様、有名な言葉ではあるので、聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
条件づけとは、A 、B無関係な刺激を同時に反復して与えることにより、「AすなわちB」という条件反射を植えつけることを言います。
「Aをすれば、勝手にBという状態になる」
そんなイメージです。
犬にベルを鳴らすとエサを与えるということを繰り返し学習させていくと、いずれ犬はエサが無くても、ベルを鳴らすだけで唾液が出るようになってくるようになる。
そういった現象のことです。
この条件づけですが、HSPさんなら、こういったことを試してみると良いかもしれません。
例)
・街の人混みに出かける時は、リラックスできる音楽を聴きながら出かける
→音楽を聴く(A)ことにより、リラックスする(B)
(AすなわちB)
・緊張する場面では、首を回したり肩を回す
→首を回したり肩を回す(A)ことで、リラックスする(B)
(AすなわちB)
・行動することに対して慎重になってしまう時は、「ヨシッ!!」と大きな声を出す
→「ヨシッ!!」と大きな声を出す(A)ことで、やる気を喚起する(B)
(AすなわちB)
ここで重要なことは、徹底的にそのAという動作をすることです。
Aをすれば自動的にBという状態になるよう、日常生活にしっかりと取り入れてみてください。
そうすることで、その効果もアップするはずです。
この条件づけも“ある意味”暗示です。
反復される言葉や行動は、やがて心と身体に染み付きます。
そして意図せぬ方向に向かうこともあれば、上手く活用すれば、自分が望む方向へ持っていくこともできます。
まとめ
HSPさんは、自己暗示に注意しましょう。
その内容がマイナスの暗示である際には、意識的にプラスの暗示、ポジティブな暗示へと書き換えることが大切です。
また、他人からのマイナスの言葉による“無意識の暗示”
こちらも注意してください。
自己暗示、条件づけ、いずれにしても、反復される言葉や行動は、自分自身を時に望まぬ方向へ連れて行くことがありますから、しっかりとそのことを頭に入れておきましょう。
しかし、上手く活用すれば、自分が望む方へ変えていくこともできます。上手く活用していきましょうね♪
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