小学生が好きな食べ物の実情をさぐる(2022年発表版)
食べ物の好き嫌いは個性の問題だが、子供の頃は自分の好き嫌いを容易に行動に移しやすい。好きなものはそれこそ病みつきになるように食べ続け、機会があればそのたびに求めて来るもの。今回は学研教育総合研究所が公開している「小学生の日常生活・学習に関する調査」(※)の結果から、小学生が好きな食べ物の実情について確認する。
次に示すのは好きな食べ物について複数回答で答えてもらった結果。質問票が公開されていないので推測でしかないが、スイーツなどの菓子類や飲み物がほとんど入っていないのは、食べ物に限定してそれらを除外していた、あるいは初めからこれらの選択肢のみが提示されていたからだと考えられる。
トップについたのはお寿司で37.8%が好きだと答えている。他の食べ物から群を抜く値で、よほど好かれているものだと実感させられる。次いでフライドチキン・唐揚げが26.3%、ポテトフライが26.2%、ラーメンが23.2%、カレーライスが22.6%、ハンバーグが20.3%で、ここまでが2割超え。ファストフードやジャンクフード系のものが上位についている。
例えば煮物や混ぜご飯のような和食的なものはあまり上位に挙がっておらず、さらに名前すら出ていないものも多々ある。和食に該当するものと言えば刺身、うどん、卵焼き、そば、焼き魚、天ぷらぐらいだろうか。それ故にトップのお寿司が余計に目立つ感はある。
上位陣について属性別に見たのが次のグラフ。
どの属性でもお寿司は断トツに好かれているのが分かる。カレーライスは男子の方が好きな人は多いが、ポテトフライは逆に女子の方が多い。脂っこい物、こってり感のある食べ物は男子の方が好むようなイメージがあるだけに、意外な感はある。スナック感覚で食べられるからだろうか。
無論これらの食べ物だけでは栄養のバランスを取るのは難しい。好きなものを食べてもらいたいし、一方で偏った食生活は体に悪影響を及ぼしかねない。食事を作る側からは頭の痛い話には違いない。
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※小学生の日常生活・学習に関する調査
直近の2022年分は2022年9月2日から6日にかけてインターネット経由で、小学生の子供がいる保護者を対象として保護者付き添いの下で小学生本人が回答するように答えてもらったもので、有効回答数は1200人。男女別・学年別で均等割り当て。調査協力会社はクロス・マーケティング。
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