【河内長野市】関西花の寺の本領発揮、河内長野の名刹・観心寺の梅がまっさかり!今なら河津桜とのコラボも
河内長野で梅と言えば、真っ先に名前が挙がるのは観心寺さん。
観心寺さんの梅の花の美しさについては、地元の人ならおそらくほとんど知っていると思われますが、先週くらいから急に暖かくなり「いよいよ見ごろ」と聞くと、いてもたってもいられずでかけてきました。
観心寺さんは、関西花の寺の第25番です。これは、正式には「関西花の寺二十五霊場(かんさいはなのてらにじゅうごれいじょう)」というもので、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、の六府県から、花がご縁として名高い25の寺が集まって組織されています。
6つの仏教宗派から選ばれており、観心寺さんは、池田市にある久安寺と共に、大阪府からふたつだけ選ばれた花の寺です。これは、同じ河内長野に住む私たちにとっても、とても自慢できること!
観心寺さんが花の寺として指定されているのは、梅と紅葉。そのほか四季の花として、ツツジ・皐月・サルスベリ・椿があります。
さて、観心寺さんの境内にはいろんなところに梅が咲いていますが、必ず見ておくべきところを紹介しましょう。
寺院各所に梅の花が咲いているのですが、梅の木が集中しているところが2カ所あります。
まず、境内の入り口を入ってすぐ左側にあります。「河内長野八景 観心寺の観梅」と書かれているところ。入山・拝観料の窓口のすぐ横から入るので、先にお参りをとのことなのか、私たちが訪問した時は観梅している姿はごくわずか。
意外にもほかの参拝客の人が見落としているような気もしました。
梅園①は、このように、正面山門の横にある楠木正成銅像の後ろ姿が見える位置です。
そして梅の花を見てみましょう。南高梅でしょうか?ここは白い梅の花が多いです。
梅に囲まれるように、真ん中には石組みの休憩スペースがあるので、ゆっくり座って梅を愛でることができます。
さて、もう一か所、梅が多く咲いているところがあります。
それはこちら、梅スポット②と書いたところ。境内の中ほどから、左側。講堂や霊宝館があるあたりに、梅が咲きそろうところがあります。
このように講堂に向かって梅の木が続いていました。色は白、ピンク、赤といろいろあります。
こちらはピンクに美しく咲いているしだれ梅です。
こちらも美しく桃色に染まっていました。ところで素朴な疑問として、なぜ河内長野の梅の名所は観心寺さんなのだろうということです。
河内長野市内にはほかにも山寺がありますが、そこではなく観心寺さんが梅の名所。関西花の寺の中でも、主な花として梅が選ばれている唯一の寺院です。しかし、調べてみましたが、はっきりした由来は今のところわかりませんでした。
あと、梅と言えば、菅原道真との接点があります。道真を祀る天満宮には梅の名所が多いですね。まさかとは思いましたが、菅原道真と観心寺さんの接点も調べてみました。結果としてやはりそれも見つかりませんでした。
さて、一通り境内の梅を見た後に、もちろん国宝の金堂などにご参拝させていただきました。
この時期、観心寺さんでは梅のほかにもうひとつ咲いている花がありました。それは河津桜(かわづざくら)です。
河津桜は、1955年ごろに静岡の河津町で偶然発見されたもので、学術調査で雑種起源の品種と判明し、1974年に学名として「カワヅザクラ」と命名されたものです。
梅に似ているように見えますが、河津桜の方はこのように木の幹が梅と形が違うので、それで見分けるとわかりやすいです。
参考までに、梅の幹はこういう形になっています。
河津桜は、木の幹だけでなく花の形もじっくりと見ると違うのがわかりました。ソメイヨシノよりも色が濃い桜という感じですね。
圧倒的に梅の花が多いですが、よく見ると河津桜もそれに混じって咲いています。今だからこその美しい花のコラボ、定番の場所ではありますが、やはり行ってみる価値が高いと思いました。
観心寺の梅はお彼岸の頃までは見ごろとのことだそうです。
檜尾山観心寺(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市寺元475
電話:0721-62-2134
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 観心寺バス停から徒歩3分